Sign of the Polaris.

航海を続けるC6号、後には引けませんが時には大きな発見もあります。

結構な傷み具合のコグドベルト。しかしスプロケットも大きく、太いタイミングベルト。これなら信頼性が高くて良いですね。

勇気をもってスプロケットを外すと、お互いに固定用のキー溝が存在して、各カムと各スプロケットとクランクのスプロケットは全て決まり位置と判明しました。
これは大きな一歩で、アルファロメオなどイタリア車はこのように何のロックもせずスプロケットを外すと大変な事になるのですが、このキー溝とキーがあれば各スプロケットとカムの位置、そしてその正しい位置を示すペグ。これでバルタイは全く心配なく分解して先に進めることができるのです。

そうと決まれば分解あるのみ

オイル漏れのもう一つの容疑者、カムホルダーを分解していきます

やはりこういう趣味性の高いクルマはどんなにぞんざいに扱ってもオイルメンテだけは行われている事が多いのか、中身はかなりキレイです
シリンダーヘッドには液体ガスケットの溜まりを作る浅い溝があり、カムホルダーとしっかり密着するようになっています。
それ油にホルダーを外すのは大変で、ガッチリくっついていてあちこちショックレスハンマーでたたいたり、力をかけて引っ張ったり大変でした

今回のようにカムホルダーとカムシールをしっかり整備していれば少なくとも5万キロは整備しなくて済むでしょう。

カムなどにかじりもなく、状態はよろしい

一つ一つ外して古いガスケットを剥がしてオイルストーンで仕上げていきます。

カムを外すとバルブキャップが丸出しです。

キャップにはハイドロタペットがあります。これらは特に触らずそっと元に戻してあげましょう

作業が進みます。続いて手前のバンク、吸気側

作業を淡々とこなすイナリくん

こちらもやる事は同じです。

外して部品を一つ一つ丁寧に灯油で洗い、清掃を繰り返す。

地道な作業が続きます
一つを分解清掃したら再び組み付ける。

ずっとその繰り返し

残るは一つ。メタルにオイルを塗ってカムを組み付けます

これが終わるとカムホルダー周りの整備は終わり、RSウーノさんちに行ったカムカバーたちを待つだけになります。

北極星を見つけた船は確信を持って目的地に進みます。

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