Injury

イナリ君に呼び止められて見せられた絵は非常に残酷な物でした。

エアコンのエバポレーターの分解中に大変な物を見たと
ナットが正規の状態で締められておらす、斜に無理やり絞められていたためにボルト山が潰れていると…

ナットはもはや途中までしか入らず、無理に締めると両方のパイプがダメになるかもしれません

特殊な太さ、特殊なピッチもちろんダイスなどありません。

しかし、ラス1の純正エバポレーターがありました。

エバポレーターは冷気を作る専門部署で、エキスパンションバルブで液体から気体に変わり、ものすごく低温になったR134aガスをエバポレーターの上側に通して
その冷気が伝って降りてきて
フィンを凍る直前まで冷やして、そこにブロアファンの風を当てて、車内に冷気を送る仕組みです。
そのガスが通るパイプが完全に締められないとなると、ガスが漏れて行ってしまうかもしれないのです

部品を新しくしてやれやれと思うのもつかの間、イナリくんはいまいち浮かない顔をしています

エキスパンションバルブから来るパイプのねじ山に貼りついた、相手のパイプのアルミの破片が取れないそうです。

しかし、MPIはダテに166を数多くやっていません。中古のパイプが出てきました。廃車した部品取りから外してあったのが見つかったのです

エバポ周りは出来上がりました

電動ファン周りもOK

エキスパンションバルブもなんと純正品を使います。たまたまラスト1個は純正品だっただけです。

どんどん組みます。

順調に組み付けが進んでいるように見えますが、この後に恐ろしいトラブルが発生します。
さすがの166、一筋縄では行かさせてくれません

もう後少しなのになあ….

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