If you were …
少し前の話ですが、147を探していた時に偶然手に入れてしまった物がこれ
一見、何の変哲もない147のTS
しかし、良く細かく見ていくと
ライトは異様なまでにキレイで、全く焼けていません。もちろん曇りもない。
そしてシートは極上の手触りでまだぜんぜん、新車の頃のうるおいを残しているよう
何と言ってもシートベルトのバックルの赤色が鮮明すぎて不自然なくらい
それもそのはず、コノクルマ、29200kmしか走っていないのです。
おそらくは完全な車庫内保管。
リアシートにはもはや殆ど使用感がありません
この色が良いですね
それはそれは素晴らしい個体を引き当てました。
しかし、このクルマ、本来の自動車としての商品ではなく、そうあのクルマに差し出されてしまうのです
29000km meets 226000kmなのです。
つまりそれはどういう事なのかと言えば
部品として消費されるのでした
もったえない? いやいや、あの気難しい最初期のセレスピード、2.0TS、確かに中古車としての道もあるでしょうが
無理にセレを支えるよりもいっそ部品としてその生涯を全うする方が、ある意味かわいがってもらえるとも考えたのです。
確かにキレイ過ぎて、これを部品として使う事に奥の147ユーザーも逡巡はありましたが、セレとして故障だらけで疎んじられるより
部品として使う道も大いにあると、僕が諭して部品の道が選ばれたのです
旧くなり問題が出始めていたエキゾースト関連は全て入れ替えし
様々な部品が移しかえられました
特にシートは、右ハンドル用、左ハンドル用とレールが違うので、シートレールを組み替えないと使う事ができず
この入れ替えは痛く大変でした
実質4脚を分解して移しかえる作業です。
それは簡単な事ではなく、かかりきでも1日では終わらず2-3日かかってどうにかした感があります。
結局、シートレールを入れ替えないと、運転席のハイトアジャスタが点かなくなり、それなりに使いづらくなってしまうのです
シートが完全ンいとりはずされた移植元先の147
どんどん取り付けていきます
地道な作業を続けます
そして大きく印象が変わった車内
こうして悪そうなところも一掃して車検に合格したのでした
これは究極的なエンスーのカタチだと思います
愛されるレベルの違いの前にひれ伏すのみなのでした。