病気の恐怖

歌手のもんたよしのりさんが先日、大動脈解離によりお亡くなりになりました。72才じゃあ今の世の中では早すぎになるのでしょう

しかし、この大動脈解離と言う病気、僕は大動脈ではなく普通の動脈で経験しました。
とんでもない痛みです。命に係わる病気なので、痛いなんてもんじゃないのは想像に難くないです

2018年の正月の朝に突然、激烈な痛みで地元の救急病院行きました。
尿道結石だろうという、当直の循環器の若いセンセイは最初そう言いましたが、検査すればすぐわかるからとCTを撮りました
しばらくすると、造影剤を使った撮影をしたいと言われ、痛み止めを処置されてなんでもなくなった僕は、早く帰りたい旨をこぼしながら
しぶしぶ書類に目を通すと、稀にショック死する人がいるが、文句言わないでね的な書類にサインをしろと…
その後CTの撮影に臨みました

その後、まもなくセンセイがやってきて、あなたの病名は上腸管膜動脈乖離です。死ぬ確率は30-40%です。
今すぐ入院して、治療しないと大変な事になります。ご家族をすぐに呼んでください

となってしまったのです。

大であろうとなかろうと、動脈は分厚いホースのようになっているそうで、その中を血液が流れているのです。
血管は時に多く流れ、血液も脂でどろどろとなっていると、血管が徐々に傷んでいくのです。

ある日その欠陥に裂け目ができて、そこに高圧の血液がぶつかるわけですよ。
やがてその裂け目に血液がどんどん流れ込んで、簡単に言えばソーセージを作ってしまうと考えれば想像しやすいかもしれません
血管の中に急造のソーセージを作ってしまうと、やがてソーセージはどんどん大きく膨らんで元の血管をふさいでしまうのです。

そしてその先の大事な臓器に血液を送れなくなると、簡単に死んでしまうのです。

僕は裂けた血管に血液が入り膨らんだ後にその先が再び破れて、バイパスのようになって、一応の血流が保たれた事により死を免れた感じです。
しかし、その自然にできたバイパスは細いので血栓で簡単に詰まってしまうので、集中治療室で様子見です。
寝がえりを含めて体を動かす事を許されず、もし、血栓が現れて、詰まってしまった場合にはすぐに開腹手術をして腸の2/3を摘出して命を優先すると告げられました。

結果としてそういう事は怒らず、3週間にわたる入院生活は終わるのですが、まさしく地獄の3週間でした。

ここでなぜそのような病気になったのか考えて見ますと
やはり不摂生と動脈硬化です。大量の飲酒、脂こい料理、味の濃いつまみ
これらが、血液中のコレステロール、中性脂肪を増やし、血液がドロドロになります。

しょっぱい物を食べると、血液中のナトリウムが多くなり、脳は血中のナトリウム量を基準値にするために血液量を増産します。
血管は既に傷み、柔軟性を失っていますので、そこを大量の血液が流れようとします。しかし血管が硬くてそれほどそれほど太くならないから
血圧が高くなる仕組みなのです。

だから動脈乖離を起こす人はだいたい高血圧と動脈硬化にセットでなっているそうです。

動脈硬化を起こした人はどこの動脈が乖離するか解らないので、一生のケアが必要になると何かに書いてありましたが、僕も未だにお医者には通っています。コレステロールを下げる薬と血圧を下げる薬は生涯必要なようです
また、しょっぱい物を避けて、飲酒量を下げる。そのようにしてなるべく現状維持でいけるようにしないといけないのですねえ。
僕はお酒が大変に好きなので、気を付けないとすぐ毎日飲んでしまうので、注意が必要です。

みなさんも気を付けましょう。

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病気の恐怖”へ3件のコメント

  1. ティー より:

    大動脈解離・大動脈瘤などの病気で亡くなった石原裕次郎さんを思い出します。
    お酒好きな方に多いのでしょうか。

    自分は、お酒が弱いのでたまに飲む程度ですが、食べる方が専門でもう30年以上コレステロール値が高い脂質異常症です。動脈硬化もありです。下げる薬を飲みましたが、これが合わなくて具合い悪くなるのでやめました。

    ネットで調べると、とんでもない痛みだとか…
    入院生活は大変でしたね。
    好きなお酒に好きな食べ物を、好きに食べられなくなって… 辛いでしょうが少しでも健康でいて下さい。
    家族のためにも。人のことは言えず、自分もなんですけどね… 汗

    1. mpi-bp より:

      こんばんわ。人間は意外と環境に準ずる機能があるようで、アルコールや味の濃い物は本当に口にしなくなりました。
      寿司は醤油をほとんど付けずに食べます。お酒は… 最近は4-5日に1回と増えてしまったので気を付けないといけません(涙)
      毎日ビール1本日本酒は3号と決めて、時々4号飲んで大虎でしたが、おとなしくなりました。
      あ、見積りしなきゃですな。少し時間ください

      1. ティー より:

        そうですね、このまま行くと…死ぬのでは?と思うと… 本能でなんとかしようと思うのです。続けるのは大変ですが…
        昨日、アントニオ猪木が30代から長年、糖尿病でインシュリンを打っていたと知りました。毎日鍛えている方でも大食い、大酒飲みすると体が参ってしまうのですね。

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