地を這うマシン

アルファロメオ166と言うクルマは実におもしろいのです。なんだか異様にローダウンされたクルマかと思ったら、どこぞのローサスを入れていたとか…
このクルマ、サス換えてます?と聞いたら、いや、ノーマルですよなどとか

しかし、やがては知るのです。かっこいい見た目とは裏腹にショックが底突きするほどスプリングがヘタってしまうことを
今回はそんな恐怖のサスペンションを大幅にブラッシュアップする作業の一部始終です

ユーザーから底突きしている旨の話は聞いていたので、事前に部品は全て用意しました

激烈と言うか歴史的な円安により、輸入部品は軒並み高額です。
1USドル=100円であれば1:1計算ができるのですが、150円を軽く突破した今日では、大体1.6倍強で計算するようです。
1ドル=80円時代なら2割引き。
イナリくんが昔に個人輸入したブーツが送料から何から入れて6万円かからなかったと言っていて、今、同じものがネットで16万円弱で売っていると言ってました。
円高の時に買ったブーツが5万円おそらくは600ドル程度の物だったと仮定して、現在16万円=975ドル程度(164円≒手数料込み)
375ドル値上がりしただけなのに、円では11万円も上がっているという、この破壊力。

今回も一人で持ち上げるにはちょっと重い荷物が3箱届いて、すべて揃った足回り部品。さーて頑張って作業いってみよ!

まずはこのリアサスからやっつけます
ここには写っていませんが、車内を分解するのもかなり大変で、良く言えばフラッグシップらしい部品量、悪く言えば手間がかかるだけ。

ここでイナリくんはリアサスメンバーを降ろさなくても分解でいけんじゃねー?と今までとは違う新しい視点での作業方針を示しました。
では、それなら願ったりかなったりという事になって、分解して作業することになりました。
やはり人が違うと視点も変わり新しい考え方もできます。何も答えは一つではなく、いろいろなやり方があります。
多様性っていうの?

しかし、これらは結果としては、人数がかけられるならメンバーごと外した方が簡単と言う事に気が付くのは、組み終わってからとなるのです。

どうにか分解したリアサス

すっげえ、長さの差

まあ、線径も違うから一概に比べられないけど、これだけ長さの違うものを入れます

基本的に全部交換しました。トップマウントは既に手に入らず、程度がとても良い中古を使いました。

新旧並べてもそんな極端な差は感じません。水陸両用車見たくなるかは、今の段階ではわかりません。ただ、思っていたより差はありません

組み付けの大変さは想像を絶するもので、順番を良く考えて組まないと、知恵の輪のようで難易度が高いのです

しかしこの複雑さがあの乗り味を支えているのです。先日、栃木までジュリエッタで出かけましたが、リアサスの作りの悪さには閉口しました。
ミトやイプシロンにも言えますが、もう僕のような年齢の人間には、速さはそれほど重要なファクターじゃないんですよ
ドライバビリティと言う面ではお世辞にも最近のシリーズは良いとは言えません。

素性が良いので、これだけでの作業でほとんどリセットできそうです。

フロントに入りましたが、ここから先は次回に

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