拘れば

もう結構前の話だなあ
青梅市にはHotmanなるタオルのメーカーがあります。1秒タオルと言う商品が主力のようです
ホットマン株式会社|日本製タオルならホットマン (hotman.co.jp)

女性の方々には馴染みの深いタオルメーカーですが、僕は殆ど知りませんでした。いや贈り物などで何度も名前は出ていたりしましたが、興味がなさ過ぎて耳を傾けた事がないと言いますか、あまりのどっちでも良さ過ぎで記憶から瞬間的に蒸発する、音速より早いスピードで記憶の彼方に消し去るほどの興味の無さでした。

よりによって1年に一度行われる10/15、クラシックカーフェスティバルinところざわの開催日にどうしても行きたいところがあると言われ、お嫁さんを連れて青梅にあるホットマン本社・工場感謝祭なるイベントに駆り出されるハメになり、がっかりでした。
とはいえ、当日の朝はかなり強い雨で、旧車イベントも台無しだろうと、でも急速に天気は回復し晴れるという予報だったので、帰りに間に合えば寄りたいなあと思いながら出かけました。

雨と言う事もあり人出は今一つでしたが、会場の熱気は並々ならぬもので奥様方が手に手にタオルを取り、たまに新しい商品が放り込まれると、餌に群がる鯉のように皆で取り合い、それを冷静な目で見ながら、なんでそんなに欲しいのか理解に苦しみました。それはそれらタオルが通常価格の半額や半額以下だったからなようです。
完璧なまでに興味のある商品がないので、なるべく邪魔にならないように透明人間化していたのですが、一つだけ目に入った物をしげしげとみていたら、店員さんが、この商品は既に生糸が生産されていない物なので、今ここにある商品を販売し終わったら生産終了ですと説明されました。
GIZA45なる製品です

このピントの合ってなさがいかに興味のないものかを表しています。

じゃあ、せっかく来たんだし1つ買って帰るかと1680円だったかな、それくらいで買いました。聞くところによるとその3倍以上の定価が付いているとか
いやいや、そんな値段で売ってるの?ホントに。販売実績がないのに定価の1/3ですなんて言いながら販売したら、優良誤認で消費者庁から注意をうけますぜ

そう思いながらお嫁さんも買いたいものは手に入ったようなので、会計して出ると、今度は工場見学していきませんか?と言うキャッチにお嫁さんが引っ掛かりみて帰る事に。
え~、クラシックカーが見れなくなるじゃんと悲しみながらも、工場見学に付き合う事にしました。

ところがこの工場見学が以外に面白くて、タオルが作られる工程、糸、縫合、染色などタオルの作られ方、織り方、なぜジャガード織りが高額なのかも勉強できまして、何気にお嫁さんより真面目に聞き入ってしまいました。
カットパイルとループパイル、縦のパイル織りと横のパイル織りの目的の違いこれらを勉強して、さらにジャガード織りの大変さを知るとキリムやペルシャじゅうたんがなぜあれほど高価なのかを理解できるかもしれません。

いかんせん、買って帰ったタオルは早速使おうと、とりあえず家の洗濯機に放り込んで一洗い。

翌日さっそくお風呂上りに使うと、なんと!その性能の良さには感動すら覚えます。
今まで使ったタオルなど全く違う物ではないか? 今このホットマンのタオル以外はウエスか?いやビニール製品かと思う程水の吸い込みが違います。
なるほど、奥様方が目の色を変えて欲しがる理由はこれか?
もう他のタオルを使う事は本当にできなくなってしいました。大げさ? 
いや本当に他が使えなくなります。
頭をしっかり拭いてドライヤーを当てると、半分か半分以下くらいの時間で乾きます。抜群の吸水性。手品のよう。
一見ペラペラの普通のタオルでもとてつもない性能です。
さらにこのGIZA45なるタオルは経験が無いほどの吸水性で、やわらかくてしっとり。触れた感じのやさしさは形容のしようがありません。

最高級超長綿「エジプトの女王」その名はGIZA45!! | KNIT MAGAZINE

多くの部分に人の手を使い、製品をこだわりを持って完成させている自負が製品に現れているように思います。
いやあ、やっぱり良い物は良いのですねえ。

クラシックカー? もちろん今年も見れずに終わりましたとさ

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