探し物

もう完成が見えかけたC6。チェックメイトまで来たこの時に

パワーステアリングのブラケットの取り付けの順番が違う事が判明。再びかなり前までさかのぼって作業をやり直します。
マウントを外して、あれこれ外して、再び元に戻していく時に、問題が発生。

タイミングベルトケースのビスが1本足りない。
どこをどう探しても見つからず。山車王策の末にも見つからず、イナリくんはプラグホール内に落ちたのではないかと。
確かに、プラグを入れる直前だったこともあり、オウラグホールは見える状態になっていたものの、そんなホールインワンありうるかなあ?と僕。

作業の間にいつの間にか落ちたみたいでいつなくなかったか解らず、あらゆるところを探しますが、見つかりません。
このカバーはビスとボルトで頭の大きさを変えていて、1本だけフリーになっているボルトがあるのです。

いや、こんな小さい穴に首尾よく入ってしまうとは考えにくい。内視鏡を入れて中を確認しようとすると、なんと内視鏡の小さなアタッチメントまでプラグホールに落下。
小さなプラグホールを確認するにはピストンを上下させて、中を確認する必要があります。
しかし、なんと、クランクを回していると、何かに当たって止まるのです。

アタッチメントを落としたピストンの位置はまだ上死点でなく、なぜ動かなくなるのか、全くわかりません。そうこうしているうちに前方向にも戻る方向にも動かなくなりました。

クランクが動かなくなるのは、バルブと衝突しているに違いないと、結局こんな状態になりました

カムを外せば、すべてのバルブは閉じた状態になるので、クランクは回るハズ。
結果はなんと回らないのです。

そこにEくんがやってきて、間違いなくシリンダーの中にボルトはあると断言、結局、彼の予言通り、再度内視鏡を入れて3番のシリンダーの中にビスがある事を確認することができました。
あれこれ方法を試した末に、ビスは磁石で、内視鏡アタッチメントは掃除機で吸いながら、圧縮エアで転がしながら吸い取る作戦で超える事ができました。

この騒動のおかげで再び振り出し。いやふり第sより前にきちゃったこの絶望感。
しかし、これだけ何度も組んでは分解を繰り返すと、作業には迷いがなくなります。バルタイも自信に満ちたスピードで作業が進みます。

やはりサービスマニュアルがあると、楽に作業ができるかもしれませんが、全くヒントの無い状態での作業の反復は強いスキルを焼き付けます。
思えば僕らはこのようにして経験を積んで技術を磨いてきたのです。今のようにヒントや情報が簡単に入る時代と違って試行錯誤があってトラブルシュートやエンジンの組み方を学習したのです。

実はこの時、e-bayで純正のマニュアルも手に入れたのですが、その見方を巡って大変に手間取り、結局、見れるころにはこの画像のように組み終わていました。
成功も失敗も乗り越えて得た知識や技術はのちを助けます。

そこにRSウーノさんから、カムカバーがついに届きました。

本当にこれはありがたい事でした。頭の下がる思いです。この場ではありますが、深くそして厚く御礼申し上げます。

金属のカバー側は直接接着する指示がありました

そして各所を点検して次が最後の面倒な仕事。コネクターです。

この自動車は実に丁寧な作りをしているのですが唯一、プラスチックの出来が極端に悪いです。ヘッライトの時もそうですが、インジェクターとI/Gコイルのコネクターは分解時に抜くと同時に壊れました。

これをすべて1つ1つ組み替えていくのでした。

続きは次回

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