地球よ、ミトは帰って来た 最終回

警告灯は消えず納車が翌日に迫ったミト。解決方法無く帰路に就いた僕はいろいろ考えていました。
クルマはもはや普通に走る。どこにも問題は無い。しかし確実に言えるのは警告灯の点灯。警告灯が点灯している限りは車検に合格しない。
しないと分かっているクルマを、遥か遠方に着任し、全く知らない土地にいるお客さんに渡すわけにはいかない
どうすれば…

すると僕の夢枕にキャプテン沖田が現れ

「古代、どうだね?戦況は?だいぶ難儀しているようじゃないか」

「艦長、教えてください。僕はどうすれば良いのかわからないんです。」

「そうか古代、では一つだけ教えてやろう、トトここはカンザスじゃない気がする だ」

そう言うとジューゾーオキタは消えてしまい、僕は夢から覚めました
僕は古代って名前じゃない….

うう~ん、ここはカンザスじゃない? いったいどういうことなんだ?
毎朝食べる食パンをいつものようにいちごジャムを1cm載せ、食べながら考えていました。

工場に着いて考えた時にその言葉の意味を理解しました。
そうだ、心から欲しいものをまた探す時は、うちの裏庭より遠いところには見つからないということなんだわ
コピペしたらおんな言葉になっちゃった

つまり、近くを探すことで故障を越えるヒントが見つかるはず。
そう、すぐそばにある部品取りのミト使うのです

このクルマに、直したミトのECUを付けてエラーを消せばいいのです。
実車はキャリブレーションして実に良い状態。走行には全く遜色ありません。消せないのは警告灯だけ。
そしたらこのミトでエラーをクリアさせて元に戻したら、エラーは付かないのでは?
分解した部品取りのミトにイナリくんが古いアクチュエーターユニットを戻して、取付てくれてあったのです。

部品取りのミトに取り付けてみると、なんと今までには無いエラーが!

なんちゅーエラーだ。

そしてその予想は見事に的中!
エラーを消すと全て消えました。
そしてそのECUをそっと元に戻すと、何事もなかったかのように警告灯が点灯しません。
試しにもう一度、キャリブレーションすると、全く同じ状態になります。

でも、もう悲しみに暮れる事はありません。何度でも消すことが可能になりました。

自分のクルマで直さず、ヨソのクルマでエラー消去して使う
名付けて、ECU培養作戦!

残された時間はもう僅かです。
とにかくいろいろな試乗をします。坂道、渋滞、高速道路、激しい負荷、長時間のアイドリング。
全てに問題なし。警告灯も点灯しなければエラーコードも入りません

そして洗車をして迎えた3/19の午後。ドロシーはカンザスに戻る事ができたのです。

いやMPIから出庫するのでした。

これにて数か月に及ぶ果てしなき旅は終了です。
心の中で、ジュディガーランドの虹の彼方に が鳴り響くのでした。

ちなみに、あくまで僕の予想ですが、このミトにはレースチップかもしくはその類いのサブコンが付いていました。今回の警告灯の原因はそれじゃなかったのかなーと

彼の地で何の問題もなく元気に走ってくれているのを祈ります。                                           Fin

  エンドロール
今回の主な交換部品。

クラッチセット
クランクシール
エンジンマウントLH、リア
アクチュエーターユニット
タイミングベルトセット
ドライブベルト
タペットカバーパッキン
ドライブシャフトブーツ
部品取りのミト

今回の主な作業

エンジンミッション脱着
専用工具を使ってクラッチ交換
エキゾースト脱着、加工
バンパーを含むラジエタークーラーコンデンサー脱着
タイミングベルト交換
タペットカバー交換
ドライブシャフトブーツ交換
ドナーと作業中のみと、それぞれのアクチェーターユニット交換
診断機による調整

協力
おたる自動車

出演
小河
イナリくん
Eくん



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地球よ、ミトは帰って来た 最終回”へ2件のコメント

  1. Keiichiro Oku より:

    お疲れ様でした。👍️
    読み応えありました。😀

    1. mpi-bp より:

      Okuさま、いつもお世話になっております。
      今回はなかなか大変だったので、一大感動巨編でお送りました(笑)

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