前進する強いココロ
古い自動車は本当に付き合い方が難しいです。やはり壊れやすい=お金がかかるにあ≒でもクルマを買うよりかは安い
しかし、ここを直しても他に問題が発生するかもしれない。では着地点は? 30万円?50万円まで?でも51万円ならどうする?
この押し問答は永久に続くものだと思います。
その計り知れない問題に鉄槌を下すのは、結局いかにそのクルマを愛しているか?だと思います。
不退転の覚悟で挑む旧車の世界。この泥沼に決着は付くのでしょうか?
エンジンECUを交換したカング1の前期。1400CCのK7Jエンジン
エンジンがかかり絶好調になり、これはサイコーだと思ったのもつかの間、なんと全く走りません。
メーター内のインジケーターもブラックアウトで、まるで電源が無いかのような状態。
当然、シフトロックソレノイドも動かず、シフトプラグラム制御つまりはインヒビタが動いてくれず。
エマージェンシースイッチで、無理やりDに入れると強烈な「ドン!」と言うショックと共にに入ります。
更なる問題が発生しています。
F4ヒューズはOK、F16ヒューズもOK。にも拘わらず、ダイアグには反応しません。
また、スターターが回るのはATモジュール、すなわりシフトポジションセンサーは正常に機能しているという事になり、これもECUと断定して中古ECUを取り寄せます。
コントロールユニットは配線図で言うところの119です。
シーメンスのATコントロールユニット
さっそく取り替えました。
簡単で助かります。
すると読みはばっちり。
自動車は無事に動かせるようになり、無事にレッカーがおいて行った場所から移動して、普通に変速しながら走る事が可能になりました。
エンジンECUとATECUが相次いで壊れるという現象はかなりレアです。
しかし、一つだけ可能性があるのが水の侵入です。
このクルマのECUの大きなコネクターは経年劣化によって、かなりカバーがバリバリに割れていました。
ATもコネクターのプラスチックが傷んでいたので、ある程度の量の水をかぶったのではないかと思うのです。
それは何も浸水した場所でなくても、近くに大きな水たまりがあったとか、ながらく深い水たまりのような場所に置いておいて、湿気が浸入したとか…
まあ、結果はどうであれ、普通に動くことができるようになったので、ユーザーに報告すると車検も取ってほしいという事になり、Eくんの所に向かう事となりました。まずは点検整備から
しかし….トラブルに継ぐトラブル、この後も僕らを困らせるのです。