働く自動車に乗って
昨日、トラックの話をしましたが、MPIに来るお客さんのクルマは、結構な割合で積載車でレッカーされてくるクルマが多いです。
先日もまた、積載車でお客さんが一人
千葉県からお越しのアルファロメオ155さま~
155の修理の相談を大変多くいただきますが、何しろ難易度が高い。
診断機が使えない、原因が分かっても部品が手に入らない、他の部品をあやめたら元に戻せない。
一度入庫すると極端に長い、など暇がありません
今回は突然、アイドリングが高くなり、エンジンを停止すると再始動が困難だと…
さて、もちろんセオリーに則って順番に見るのですが、良い圧縮、良い火花と良い燃料を常に意識したいところです。
そこで、エンジンをかけると確かにファストアイドルに関係なく、いつの間にか3000回転くらいでアイドリングしています。
水温計が80℃くらいを回っても一向に落ちる気配がありません。
自動車が走る事には問題はなく、そのままにしているとオーバーヒートしそうなので、エンジンを止めると、もう次にはエンジンがかからなくなります。
10時間ほど置かないと再始動は困難で、初爆すらありません。
面白いなんて言ったら怒られますが、普通の日もあるのです。
その時はエンジンを止めてもすぐに再始動もできたりするのですが、ひとたびアイドリングが上がると同じ状態になるようです。
アイドルバルブを引っこ抜くと普通のアイドリングに戻るところからアイドルバルブの固着を疑いました。
アイドルバルブはスロットルボディのバタフライが全閉の時に、一定量の空気をインテークマニホールドに流す目的で置かれています
。もちろん、冷間時には多くの空気を流して高いアイドリングにしたり、エアコンのスイッチの有無でもアイドルスピードを上げたりと、エンジンコンピューターの支配下に置かれます
そしてもう一つ、再始動の困難なのは、やはり火花ではないかと。
何しろ、再始動が困難な時にクランキングするとすごーく小さな火花しか出ず、見るのがつらいくらい。
最終的にオーナーに相談して、点火系をすべて見直すことになりました
役目を終えたスパークプラグたち
新しいボッシュのプラグ。ツインスパークは実に種類が多く、記憶が正しければ以前見たTSは大小のスパークプラグを使っていましたが、このTSは8本すべて同じプラグです
ディストリビューターは無い物の、コイルはイグナイター的役目で、ハイテンションコードを使います
ハイテンションコードはウルトラでつくってもらいました。
コイルは国内調達のベルーニ製。
ついでと言っては何ですが、このつっかえ棒もなくしたいので、ちょうど在庫のあったフードアブソーバーも交換します
作業中に外れたら大けがに直結しますしね。
マレリ製。1セット輸入して持っていたのでした
古いものは
反対にするだけでだらしなく出てきてしまうほどの抜けようです。よく頑張りました。
取り付け完了。
今日はここまで