プジョー508の整備 サーモ編
今回はサーモからまいります。
このBMWのエンジンは、サーモスタットを電気的に制御しています。
水温に応じて開けたり閉めたりを理想的にコントロールしているのです。が、かしこい頭脳とは裏腹に部品の方はかなりやさぐれています。
毎度申し上げますが、異様なまでに整備しにくいエンジン。508と言うハコは決まっていて、エンジンをチョイスするエンジンそのものすら部品と言う感じのクルマ作り
さすがに整備性の良し悪しまではおそらくは殆ど考えられていないでしょう
びしょびしょになりながら各配管を切ります。
ラジエターアッパーホース、タービン冷却用ホース、ロアホース、ヒーターホースのセンドアンドリターン、ウオーターポンプやエンジンブロックに行くものなど
この配線のカバーを外さないといけないくせに、カプラーで外すことができないのです。
なんと雑多な配線。
サーモは奥の配管のスプリングピンの抜き差しが整備のキモになります。正しく装着しないとどえらい事になります
しかし、作業性は異様なまでに悪く、ピンをかすかに見れる程度しか、すきまがありません。
この508はどちらかと言うと作業しやすいほうかもしれません。それはエンジン後部とカウルトップの位置関係だったり、フェンダーの厚さなどが重要なのかもしれません。
わかりづらいですが、サーモが外れた後
配線の束の後ろにあった黒いものが無くなっています。
別の角度から
じゃぼじゃぼ冷却水が出ちゃった下側にはATのコントロールユニットらしきものも
オイルフィルターもアホとしか言えない場所にあります。
そして、タービンの冷却ホースの反対側
サーモはここで折り返し。
作業も続きます。