ソウルフードがなくなっちゃった
もうずいぶん前の話なのですが、越生には一里飴と言う飴があって、それがすごく好きでして
はるか昔、21歳くらいの頃、バイトで乗っていたトラックのラジオから一里飴のCMの歌が、いつも同じ時間になると流れていて
「♪一里歩いて一里飴~、も少し歩いて一里飴~、一里飴たーべーよー♪」
と流れていたのです。すごく古臭い感じのサウンドで、なんでこんな時代にこんな古い感じ?とは思っていましたが
都心でバイトに明け暮れていた時代に、まさか埼玉県に関係するとは夢にも思いませんでした
時は流れて、20年後、越生は普通に遊びに出かける所になり、初めて八高線の線路沿いにある一里飴の大きな看板の工場を見た時の感無量さときたら。あの時、渋谷だ新宿だと走り回っていた時にかかっていた一里飴の工場の前にいると思うと、故郷でもないのに、とてつもない望郷の想い
僕の住む家から越生はクルマで1時間ちょっとくらいかな
程よい近さで遠さでもあります。近くには黒山三滝に玉川温泉、おいしいが高価な豆腐屋さん、木の駅などちょっと面白いところがいくつかあって、行ったときには必ずこの一里飴を買って帰ったもんでした
画像は相当昔のもの
その一里飴を何となく見なくなったのは昨年の秋ころかな、
その後、冬に入った越生で、間違いなく一里飴を売っているところに行ってもなくて
店員さんに、「すいません一里飴を買いたいのですが」と尋ねたところ、
「あ~、一里飴はね、もう作っていないんですよ~」
と、とんでもない話をするじゃないですか!
急いでネットで見てみると、製造機械の故障などにより製造休止中とのニュースを見ました。
やがてそれはもう製造できないとなり、終売になったという寂しい話なのでした…
ああ、食べたいなあ。一里飴