カングー祭り 電動ファン編
これまた美しいカングーの登場。祭りでは最後に入ってきたのに、もう何週間過ぎてるの??
このクルマもまた、新車よりずっと乗られているワンオーナー車。そして19万キロ。
MPIのお客さんで、フランス車のユーザーさんの中で結構な割合の方が、激烈な距離を乗っています。
それだけクルマが丈夫との考え方もできますが、ものすごいお金を払っていることの裏返しであることも充分認識しないといけません。
今回はどうも電動ファンが回らないようで、エアコンのクラッチがカチンカチンと入ったり切れたり連続するそうです。
エアコンのクラッチがOn/Offを繰り返す理由は他にも圧力スイッチが働いて切れたり入ったりする場合もあります。
特にエキスパンションバルブが詰まってしまうと強力な高圧状態になり、緊急開放する前にクラッチを切りますが、圧力が下がるとクラッチ入りで、かちん、あっという間に高圧になりすぎてかちんとなるわけです。
しかしですよ、このクルマ。以前にも書きましたがエアコンガスのサービスバルブが低圧1つしかないのです。
しかもなぜか高圧用の口金で
まずはバンパーを外して見てみます。
結局ここだけだから
肝心の高圧がどのようにガスが動くのか見ることができず、ガスが入っているかくらいしかわかりません。まあ、低圧パイプを触って冷たければ効くでしょう、と言うなんとも雑な見方。
ガス圧は正常だけど、低圧側だけ見せられてもねえ。まあ、とりあえず効いているので、電動ファンを疑います。
ファンを外す為にコンデンサーを外します
ラジエーターファンが出てきました
分解してモーターを見てみると
19万キロ以上走ってきているのですから、摩耗は避けらない事実でして
はい、ブラシと呼ばれる給電部分は完全に摩耗しています。ちょっとだけどこか、ギャップの広い所があって、そこで止まってしまうのでしょうか
交換と相成りました。
取り付けを待つ間にオイル漏れ部分を点検して見たり
ATからじゃなくてサーキュラプラグやタペットカバーから見たいですよ。まずはそれらを交換して、どうかだと思います
新しいファンモーターをシュラウドに組んで
取り付けが終わったら、車検整備に進みます~