どうにも深い工具の世界
僕個人の見解ですが、自動車は持つ楽しみを覚えると、今度は少しいじってみたい衝動に駆られることが多いように思います。
しかし、工具なら何でもいいかと言うとそこはそうでもなくて、工具次第で回せるボルトやなめてしまうビスもあります。
そんなビギナーにお勧めしたいのが、KTCの工具です。
KTC、京都機械工具その名の通り京都にある日本を代表する総合工具メーカーです。
このロゴは一度ならずとも見かけた事があるのでは?
なにやら工場見学ができるみたいですよ
僕ら整備業を生業にする人からさまざまな職業の方、趣味で自動車などを触るサンデーメカニックなどすべてをカバーできる工具をラインナップします。
かつては梨地の武骨な工具ばかりで、時にはTOYOTAの名の入ったOEMで車載工具なども作っていましたし
バブルの頃には日産のプレジデントに、当時のフラッグシップ、ミラーツールのセットが入っていた時代もありました。
やがてミラーツールはネプロスと言う商標の高級工具に取って代わるのですが、それによりスナップオンやマックツールと並ぶ高級工具のラインナップまでできました
趣味としての工具はそれも良いのですが、ここは一般的に使える工具の話をしようと思います。
工具を位置からそろえる時に一番手っ取り早いのはメーカーが出しているセットや販売店が独自に組むセットかと思います。
特にKTCのものは僕もずいぶんお世話になりました
なぜKTCかと言うと、工具の作りにソツが無い。プラスドライバーなどそれまで適当な工具を使っていたら、これほど使用感に違いの出る物はないと思います。
もし、イタリア車やフランス車を整備するなら
トルクスT20-40、KTCじゃありませんが(笑)
ヘックス3-8mm、
1/4sqのラチェットセットで5.5、6から1mm刻みのソケット。1mm刻みである事が重要。
3/8sqのソケットも12mm14mmはまず出てこないので、それの代わりに13、15、16、17、18mmを充実させる
あとはイタリア車ならポジドライブのドライバー2番があると便利です。
ポジドライブのネジはイタリア車では必ずと言って良いほど出てきます。でも02番だけあれば殆どのケースで大丈夫です。
このようにそろえていくと結構いろいろな作業ができます。
ちなみに、もし、スタッドレスタイヤへの交換などの作業をする場合は1/2のスピンナーハンドルと17mmのホイールボルトソケットがあればOKです
あとは昔から優れている物の一つに必ず上がるジャッキ。
パンタジャッキの超傑作です。知っている人はコレ使っています。
でも一方で、自動車の下にもぐって作業することはやめて下さい。事故の元ですから。あとボルトの締め忘れも危険ですから気を付けて
こういったスタンダードな工具を手元に置いておくといろいろな事ができますし、さらにスナップオンなどのきれいな工具買い足していくのも楽しいかもしれません。
沼に嵌ると散在しますが、使ってナンボの工具ですから、ぜひスタンダードな物でもお手元に1セット置くのをお勧めしますよ。