緊急だったW210

トランスミッションに不具合が発生して動かなくなってしまったW210の続きです

この日の時点で、エンジンをかけてDに入れるといかにも走り出しそうなトルクを感じます。

一度、全てのトラブルコードを消して、意を決して試乗に出ます。
すると同でしょう、以前と変わらぬ変速が可能です。しかし恐ろしいので、CFTの近くの試乗コースをせいぜい3速までで1周しました。

全く問題無しです。シフトチェンジの際のショックやつながる際の滑りなど一切なし。
つまりこれは…

クラッチやトルクコンバーター、ギア本体などの破損であれば機械的な故障なので、よくなる事は絶対ありません。
せいぜい油温の上下で具合が悪くなるくらいです。
そして変速の際には必ず何かしらの不具合を訴えます

しかしこのクルマにはそれが全くありません。快調そのもの。

そして、診断機の中のエラーコードの

この中の一番下、P220Aです。
これはトランスミッションの中のコントロールパネル、すなわち、バルブボディのエレクトリックボードのスピードセンサーが実際の回転数とまるで合っていない数値を出しているエラーコードです。

すなわち、トランスミッション側の回転スピードを監視しているセンサーの不良が疑われるわけです。
これはW210、及び722.5型トランスミッションではめちゃくちゃ多く出た不具合で、有名なトラブルだと診断機のヘルプデスクでも聞きました。

と、なるとバルブボディのエレクトリックプレート、ATオイルフィルター、オイルパンガスケット、ATレベルゲージキャップのロックピンで解決します。

しかし、既にいにしえのクルマ感のあるW210
部品販売店のICS、インタースペアーズなど皆さん既に供給がなく、純正品オンリーとの事

そこで今回は実に久しぶりの東村山のスリーポイントに電話してみました。
ここはこの手のメルセデスにはめっぽう強く、僕の身の回りでも利用している人が多いです

10年ぶりくらいでしょうか? それでもウチの顧客番号が残っていたようで驚きでしたが、簡単に部品が全部揃いました。

あとは僕は作業に携われないので、お願いするのみです

バルブボディとエレクトリックプレート

今回はATフルードはメルセデスの純正を使いました。
そして試乗を繰り返して、絶好調なのを確認したら

納車です。
ああ、AT本体でなくて良かった…

でもW210、まだまだ現役です。
街中ではあまり見なくなりましたが、今や本当に好きな人が乗っている印象です。

しかし、この車種も166なんかと同じく20年以上の時間が流れています。やはり手がかかりますね

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