愛しきおバカなイタリア車

先日、面白い指摘をされたので周知の為に解説してみたいと思います。

事の発端は、166のお客さんが、とある整備工場で言われた話から

エンジンオイルが漏れていると指摘されたようで、僕に電話が来ました。
画像を送ってもらうと、アンダーカバーが汚れているところからオイル漏れと勘違いしたようです。
曰くクランクのフロントシールから漏れているようだと… いやそんなところから漏っていたらタイミングベルトが飛んでしまう

166はアンダーカバーがいつも汚れています。ではなんででしょう?
それには深いワケがあるのです

ううーん、これじゃ漏っていると思うのも無理もないか。でもこれで正常なのです
20年分の垢が溜まっているとも言いますが…

まず、エンジンオイルのオイルパンのドレンの向きが悪いです。

ドレンを外してエンジンオイルを交換のために排出すると
いきなり目の前のフレームに直撃します。

位置関係はこんな感じ

6L以上入っていますから、ドレンプラグを抜いたら、結構な勢いでサブフレームにダバダバ当たって真っ黒な廃油が落ちてきます

当然一部はフレームの中に入ったり、フレームを伝ってより低い位置に行ったりします。
それらがオイル交換作業後も少し少し滴って来るのです。これはまあ、やろうと思えば何か壁を作ってフレームに当てないようにすればよいかもしれませんが、アツアツのエンジンオイルを何か持っていて、そこに当てるなど危険な行為になりますし、第一、手が3本ないとドレンを回し取りながら、廃油を受けて、なおかつ何か壁を作ってそこに当てるなど不可能な技です。
なので、そのような交換方法で、僕は間違っていないと思います。

第二に、オイルフィルターの位置が特殊過ぎる。

アルファロメオのV6のオイルフィルター交換は、全体的に難しく、国産車で慣れている人には手品に見えるようなレベルな156もあります。
166とて難しさは、尋常ならざるレベルで、スペースの無い場所での作業を強いられます

位置関係を見るとこんな感じ

これを判り易くすると

かような位置にあるのです。上の画像とシンクロして見て下さい。さてどこから手を入れるのでしょうね。

さらに面白いのが、このフィルターを外すとこのようになるのです

ドライブシャフトのインターミディエイトシャフトホルダーになっている部分が非常に重要です。補強のリブがあるのが分かります。少し既にオイルが溜まっていますね
あのネジの部分にオイルフィルターが付くのです

興味深いのはそのシャフトホルダーの形状です。フィルターを外した後に出たオイルが流れるようになっているのです

この部分が滝のようになり、オレンジの矢印の部分を通って、青い矢印の部分に溜まるのです。

青い矢印の場所はエンジンマウントで、マウントの上にあるお皿に溜まったオイルは

図のようにお皿の端が排出されるような形状になっており、先の滝のリブに溜まっているオイルがいつまでもダラダラ出て、風にあおられアンダーカバーを汚すのです。さすがにキレイに全部のオイルが流れていくほど都合よくなっておりませんで、アンダーカバーにオイル交換後も滴るのはしょうがないのです。その滴るオイルが長年堆積して一番上の画像のようになるのですねえ

一見、よく考えられているなあ、と感心しますが、別にこんな事しなくても、他の場所に持って来るなり方法があると思うのですよ。
レイアウトに無理があるというか…

でもそのおバカなところが、みんな大好きアルファロメオ。This is イタリアンなのですね。

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