不思議の国の166
ずいぶん長く修理屋稼業をやっていますが、さまざまな現象に悩まされることは今も昔も変わりません。
MPIの社是でもある論理無き行動は無、行動無き論理は死をスローガンに日々努力していますが、それでも難しい局面で心折れそうになる事は日常茶飯事です
今回もむちゃくちゃ悩まされた事例です。
ヒーターコアを交換して組み付け中の166
なんとなくスロットルボディの汚れが気になったので、イナリくんに洗浄の支持を出して僕は出かけました
帰るときれいに清掃されたスロットルボディ
何でもガスケットが破れてしまったそうで、汎用のガスケットから切り出しています
スタンプして位置を出して切り出します
なかなか工作の上手な人です
で、取り付けた後に電話が来て、アクセルを踏んでもまるで吹けない。なんで?と
そこで僕はスロットルの初期化してないだけじゃんと、方法を教えて電話を切ると、それでも変わらぬそう
確かに、キーをONにして聞き耳を立てても全くスロットルのモーターの音が聞こえません。
そこで、診断機をつなげてみると、モータースロットルの不良と…
スロットルボディの洗浄方法も毎度同じ方法だし、キャブクリーナーで壊したとは思えないと
やむを得ず、他のスロットルボディに取り替えると、まんまと動くようになりました。
ううーん、なんでだろう。そこで、さらに元のすろっとるを戻すとフツーに動くようになりました。
なんて不思議な現象。しかし、動けばよいので、そのまま組み始めました。そして翌日。
なんと再び、スロットルボディが動かないのです。
仕方がなくECUを疑います。ECUを他の物と入れ替えて、コードカードを使ってスタートさせると何の躊躇もなく一発でエンジンがかかりました。
なんとECUが壊れたようです。何もしていないのに…..
しかも、再びエンジンがかかるようになったのに、間もなく再びエンジンがかからなくなりました。
やむを得ず、エンジン配線図を見ながら、ECUの端子を磨きます
汚れを探しながら、端子の焼けをきれいにしながら
ひとしきりきれいにして、取り付けると、これまた何事もなかったかのようにエンジンはかかります。
さらに車体側のコネクターも洗浄して事なきを得ました。
もうその後は問題なく動いているので、一定の効果があったのだと思いました。
ピンの曲がりなども見当たりません
先に進んで次の整備です。
一歩進んで二歩下がる…. これを解決するのに丸一日かかってしまいました。