マセラティM139QPのバンパー修理 其の㊃

最終局面のM139のフロントバンパー修理。
ここからが結構大変なのです。

削り取ってしまった溶着部分を接着します。使うのは3Mのエポキシボンド、と思ったらノートンのエポキシボンド。
これを塩梅よく止めるのは実に難しくて、何度となく仮組を繰り返して、位置を決めます

位置を決めたらテープで仮押さえして

すべての個所をしっかり脱脂した後に接着剤を入れます。事実上この時点で次回、何かバンパーにトラブルが出たら交換となるのです。

乾燥後は組み付けていくのですが、クリップまで入れると100本以上あるこのビス群

組み付けもうんざりします。そして、すべての部分は位置調整可能で、さらに調整用のシムが入ってきます。

このエアスクープもソケットが真っ直ぐ入らないところがいかにもイタリア車らしいですね。
左右とも少しハスにしないとうまくいきません。

くっつける前にオーナメントも新しい物を取り付けます

組み付けが進みます。組む順番を間違えたり、入れるべきものを忘れたりで、3歩進んで2歩下がるような状態が続きます

本当にたくさんの部品、ボルト、スクリュー、クリップ、ナット。信じられないくらい大変です

最後にナンバープレートホルダーを取り付けて完成なのですが、リベットで止めます。このリベットはカシメると
花のように開くのでフラワーリベットと呼んでいます。国産車ではめったにお目にかかれません。

ものすごーく付き合いの長いエアリベッター

もう、目前まで電動リベッターの時代が来ています

完成しました。

いつもご利用いただきありがとうございます。
修理費用の高さに驚いておられましたが、車両保険で賄われます。
車両保険がなければぞっとしますね

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

部品がMPIにやってきた

次の記事

麗しき156GTA