ポルシェ996のウインドウレギュレーターの交換

唐突ですが、996前期のウインドウレギュレーター交換やりまーす

うーんと前の記事でも作業手順を書いたような気がしますが、996のウインドウレギュレーターには苦い思い出があります。
社外のウインドウレギュレーターをネットで買って痛い目に遭いまして、それからはウインドウレギュレーターは純正でを使うようにしています。

ポルシェなど1000万円クラスの部品は車体は安くなろうとも部品はそこそこします。
しかもポルシェの純正部品は一般的な付き合いのある部品商では扱えなくなって、基本的にアルファロメオやイタリア車とは違う意味で入庫を断っている修理工場も多いです。
注文しに近くのディーラーに行って、部品が来たら取りに行ってもちろん現金払いで。

それが事故修理だったりした日には100万円など軽く立て替えする話になります。
ポルシェはかつては美味しいクルマの代表でしたが、今やそれほどでもありませんね。ポルシェを多く修理している工場なら、口座を持っていろいろ作業できるかもしれませんが
僕の所ような五目修理工場だとそうはいきません

左ハンの996のカレラ4。時々手でガラスを上げてあげないと、雨の日など少し窓が開いていたりします

作業はいたってセオリー通りでハンドルグリップカバーを外して2本の6mmボルトを抜きます

他にインサイドハンドルの下側、エアバッグバッジの下、ドアポケットの蓋の裏側にクリップにそれぞれボルトがあります。

あとはクリップです。バリバリと剥がせばOKです。でもトリムをむりやり持ち上げないでくださいね。壊れますから

ひときわ目立つ黄色い張り紙。これがドアのエアバッグです。爆発物ですから取り扱いには万全を期してください。
エアバッグランプが点灯していても12Vを流せば間違いなく爆発します。
爆発したら指の1-2本は持って行かれます。

ノキアの立派なドアスピーカー。よく見ると2Ωしかありません

エアバッグも外します。こんなぶらぶらさせたりしてはいけません!

バッテリーのマイナス端子を外してから作業してください。余談ですが、端子を外さずともキーオンにさえしなければ…

ウオータープルーフシールをはぐって行きますが、ブチルゴムががっちりくっついています。基本的にカッターなどでうまく切り取りながらシール材を破らずに丁寧に剥がします
ガラスはもう動きません。

シール材の内側には水が少しあります。このように水密はしっかり対策を立てないといけません

純正品です。

モーターは別売です。
そこらへんは社外との大きな違い。アルファロメオはモーター付きですね。

古いレギュレーターを交換します。

切れちゃったワイヤーなどを撤去しながら交換します。

左手の部分が当たり位置を設定できる部分です。ピンの位置を変えると当たりの上下位置が変わります

モーターは使いまわしますので外して新しいレギュレーターに取り付けします

純正品なので取り付けは以前のボルト位置でOKです。それほど無理なと言うか取り付け位置や設定を触る事は必要ありません

ガラスも前位置でOKです

では取り付け

取り付けしたらいろいろ確認

2ドアのハードトップ車はドアハンドルを少し引くとウインドウがスッと少し下がりドアの開閉をスムーズにします。
そこが適正になっているか確認します。
ここは、エアバッグを取り付けて作業するしかありません。

ブチルゴムをしっかり付けて再度接着します。

この際、さらにチリ(隙間)を確認します。

すべての部分がしっかりウエザーストリップに当たっているかどうかです

このクルマ、左右ともウインドウレギュレーターが壊れているので反対側も作業します

手順は全く同じです。

隙間を確認。問題ないなら

ブチルもくっつけて

ドアハンドルのボルト、長い方が下、短いのが上です

トリムが終われば

エアバッグランプが点灯していない事を確認して出来上がり。

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