Who is leak the oil
もうずいぶん前のの話なのですが、ちょうどメディアを見ていたら載せてなかったのでちょっと記事にしてみようかと
昨年、しょっちゅう入庫したW210。オイル漏れがひどくなってきたので作業することになりました。
それは以前から指摘されていたのですが、オイルフィルターに使うOリングが原因ではなかろうか?となって、交換して様子を見てもらったのですが
ちょうど今回、オイル漏れの相談をしている最中になんとオルタネーターのチャージランプが点灯してしまったのでした
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しかしてひどいオイル漏れとまでは言いませんが、漏れたオイルをファンベルトが拡散してしまい、大変な汚れになっています。
それゆえ、漏れている場所が特定できず、Eくんに全てを任せてみてもらうことに
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スチーム洗浄機できれいにして漏れを特定していきます
すると、どうもこのあたりの隙間から漏れているようだとEくん。彼のインスペクションは本当にハズレが少ない
調べてみると、このオイルフィルターブロックとオイルクーラーの間にガスケットが使われており、そこから漏っているのではないかと
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ここからオイルが漏れてベルトにポタリ。
ベルトがそこかしこにオイルを運んでエンジンのフロント周りが異様に汚れる
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では目的の部分に切り込みます
ここはオイルフィルターブロックと一体になっているオイルクーラーで、冷却水が来て冷やすようになっています
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このブロックを取り外すにはオイルフィルターの底にある巨大なリングナットを回さないと、何もできません。
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この修理のために用意した46mmのソケット
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ブロックを取り外したところ。
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今回必要になるのは 23番 17番そして上の画像でも見えているブロックの底のガスケット35番です。
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ナットが外れるのかと思いきや、ブロック全体がボルトのようになっていて、46mmのナットを回すとこのようにブロックごと外れるのですね
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オイルフィルターを外したところ
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それぞれのガスケットが見れます
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全て戻して取り付けます。もうこれでオイル漏れは心配ないでしょう
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どんなクルマでも古くなると壊れるのです。
特に古いクルマを長く愛でるという事は大変に素晴らしい事であるのですが、それはお金がかかる事と直結します。
メルセデスだから、国産車だから壊れないということはありません。
でも日ごろからボンネットを開けて、しょっちゅう見ていれば異変に気が付くのも早いです。
極力あれこれ覗いてみて、異常がないか確認してみてください。
ベルトを張る前にオルタネーターを交換します
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うまくすっぽり嵌っています。
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長く活躍したヴェレオのオルタネーター。メルセデスのマークと部品番号が入っているので、おそらく新車から交換歴はないのでしょう
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こうして、再びW210は公道に戻って行ったのでした。