The labyrinth

クラッチが原因と思しき不調により、お盆休みの頃から作業が行われている166


エンジンを降ろしてクラッチ交換したところまでは良かったのに、一度お返した翌日には既に、クラッチペダルが床についてしまい
明智光秀よろしく、僅か数日でMPIに戻る羽目になってしまいました。

しかし、そのクラッチペダルが床にくっついたままになる原因はマスターシリンダーと断定したものの、世界的にこの部品はありません
生産台数の少ないモデルに搭載されたマスターシリンダーのようで、全く見つかりませんでした。


しかし、部品販売店のマーチンさんのおかげで、一命を取り留めたかと安心して作業
旧いマスターシリンダーを分解してみると、カップがまるっきり平らに、硬くなりよくこれで動いていたなと思う程になっていました。
やはりクラッチペダルが戻らなくなった原因はマスターシリンダーで間違いないと断定できたワケです。

新しいシリンダーを取り付けます

そして試乗に乗り出すと
走りだそうとした瞬間にエンジンがストールします。
何が起きたのかわからず、再度エンジンをかけなおして、クラッチを離した瞬間。やはりストールします。
なんだこれは..

実はクラッチのエア抜きをしていた時から異変は感じていました。
ペダル何回も踏んで、エア抜きをしている時に、やけにペダルが重く感じていました。

そして実際に走らせようとすると、ものすごくクラッチのつながり幅が短いのです。
知っている人なら分かりますが、普通のクルマに強化クラッチを入れたような状態。
ペダルをすごーく、ゆっくり離せば半クラッチがないわけではないのですが、半クラッチの長さが少なすぎるのです。

イナリくんが調べると、今ここにある新しいマスターシリンダーの直径は19mm。そして今まで付いていたマスターシリンダーの直径を測ると15mm
するとイナリ君は続けます。

マスターシリンダーの直径が大きいと、ペダルを踏んだ際により多くのフルードをレリーズシリンダーに送ってしまう。すると、大量にフルードを送られたレリーズはいっぺんに、しかも素早くメインシャフトの上を動いて、クラッチカバーを押します。そこまでは問題ありませんが、ペダルを離す時
つまりフルードが勢いよく、大量に移動したわけですから、今度は一気に多量のフルードが戻ってしまう。すなわち、半クラッチの部分も素早く終わってしまう。
そんな状態になると言っています。

しかも容量の大きいシリンダーで容量の小さいシリンダーを押し戻すのですから、ペダルも重くなるのです。

この旨をマーチンさんに伝えると、彼もびっくりして対策を講じるとペンディングになりました。

カップキットさえあればなあ。

でもマスターシリンダーの内壁に巣穴があってもダメなので、可能であればASSYですね。

現在も進行している、完全なる迷宮の入り口に立っているのです。
何よりユーザーさんに本当に申し訳ない状態が続いているのです。でもやっぱり並行輸入車って難しいですね。

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