Strike the leak

もうだいぶ見なくなったE90。3シリーズを高級車にした立役者のイメージがありますが、それも昔話
今は、オイル漏れと戦かう状況です。
ちょうどこの頃、ロングライフエンジンオイルなる物が出てきて、オイル販売各社がその認証を撮る事にしのぎを削っていました
しかし、エンジンオイルを長く使い続けるなどと言う事はナンセンスで、やはり劣化は避けられず、エンジンを傷めたクルマを何度か見た事があります。
猛烈なメタル音を出している車、あるいはタイミングチェーンが伸びてアイドリングが不調のクルマ、オイル漏れだらけのクルマ。BMW自慢の機構のVANOSつまり可変バルブタイミングの不良など様々です。

さて今回は思わぬところからのオイル漏れを引き起こしているE90の続き

下手人はバキュームポンプ

こいつです。

苦労の末に取り外すポンプ

この隙間で取り外して、出してくるのです。

たったこれだけ。

これがバキュームポンプの中身。

おそらくはこのOリングが悪くなってオイル漏れを起こしていたのかと思います。
でも、これが気化したガソリンを多く含むブローバイガスが少なかったら、エンジン内圧が低かったら、こうなってなかったかもしれません。
もっと早いスパンで、オイル交換をしたり、質の高いオイルを使っていたらもっと違う結果になっていたのかもしれません。

こちらも同じような理由でオイル漏れが起きていたガスケットを交換

かつて三菱のGDIエンジンが古くなり始めた頃、ヒドイ状況になりました。リーンバーンの始祖ではありますが、同時に多くのメカニックや顧客を泣かせた国賊でもあると僕は思います。良いエンジンオイルが使われなかった事、ハイオクとレギュラーどちらのガソリンを認めたことで、大量のブローバイガスが発生して、エンジンブロック、シリンダヘッド問わず圧力がかかり、末期はエボラ出血熱のようにあらゆるところからオイル漏れを起こし、強烈なノッキング音をとどろかせ、メタルからの異音も併発しながら信号待ちをするその姿は、もはや凛々しくすら見えました。

新旧部品のオーバービュー

で、あの狭い所にどのように部品を脱着するかと言うと、このように作業するのです。

反対側から手を突っ込んで全く見えないボルト穴を探すのですね

今度こそ、オイル漏れの息の根を止めたと思いますが、さきの説明の通り、長らくオイル管理が良くなかったクルマはどこからオイル漏れを発症するかわかりません。クルマのメンテナンスとはいかに大事かを教えてくれた一件でした

やはり美しいデザインですね。

ありがとうございました

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