Quiet Riot講

最近、やっと永ちゃんの呪縛から離れて、メタル系の曲を聴き始めました
そんな折、youtubeで現クワイエットライオットのライブ映像を見ました

現行メンバーによるライブですが、もはやぜんぜん違うバンド。かろうじてベースのルディーサーゾがいるのですが、あとはさっぱり誰かわかりません。ちょっと上手なコピーバンドのよう。
ちなみにルディサーゾ、1950年生まれの72歳。それなのにこのプレイ!


やはりボーカルの紙ヤスリのような声だったケヴィンダブロウ。そしてドラムのフランキーバナリィが居ないのがここまで違うのかと思いました

クワイエットライオットは1970年代から活動していて、かのランディローズを輩出したバンドです。
ランディーがオジーオズボーンのブリザード・オブ・オズに加入した為に1度は解散しますが
ランディが飛行機事故で亡くなった後、83年から再び活動するのです。

その際に発売したあるばむメタルヘルスは、とんでもない売れ方をしたアルバムでした

ちなみにアメリカで売れに売れている頃、イギリスではアメリカほど売れなかったような報道の記憶があります。
同じようなことはエアロスミスにも言えると同じ記事で読みました

このアルバム「メタルヘルス」の中のシングルカット曲で、タイトルトラックのBang your head

Well, I’m an axegrinder, piledriver
Mother says that I never, never mind her
Got no brains, I’m insane
The teacher says that I’m one big pain
I’m like a laser, six-streamin’ razor
I got a mouth like an alligator
I want it louder, more power
I’m gonna rock ya till it strikes the hour
Bang your head! Metal health’ll drive you mad
Bang your head! Metal health’ll drive you mad

これが1番の歌詞ですが、歌い始めからもう意味がわからない
Axegrinder って何? と思ってBarryさんから昔もらった僕のバイブル、penguin book of Australian slang辞典で調べると、同じ言葉はありませんでしたが、an axe to grind と言うのがあってそれいわく

1.to have a particular purpose to pursue. ある特殊な目的に追いつめる
2.to have a grudge or grievance to work out. 恨みや怨念がにじみ出る

歌のイメージにぴったりきます
piledriverはなんだかとてつもなくヒワイなことか、拘束された状態を意味するようです。
こちらは日本語に近い物が見当たりません

まあ、後はだいたい想像できますが言いたい事はさっぱりわかりません。
歌詞全体で見ると、メタル好きなキッズの応援歌的な感じがします

そんな事は良くて、続く2枚目もヒットしますが、今聞くとそれもなかなか良いのです

シングルのパーティオールナイト


底抜けに明るくて実に楽しそうじゃありませんか。
演奏する側も楽しそう

それとやはりスレイドのカバー Mama weer all crazee now

本家のはこの通り

ケヴィンダヴロウの声は本当にクリススレイドの声によく似ています。物まねしているみたい
これは1st(日本だけの発売の)静かなる暴動のころとは違っていました

このアルバム、地元のレコード屋さんに合ったんですよ。全く興味ありませんでしたが
その一因はエンジェルのようなバンドというのが理由でしたが

このアルバム後に喉にできたポリープの手術をしたら、スレイドのようになってしまったとのことでした

このころの彼らがキャリアはピークで、これ以降没落していきます
まずは1985年にベースのルディが脱退して窮地のチャックライトが加入します

続くアメリカ国内での3枚目、通算5枚目のQRⅢ

メンバー間での不仲やドラッグの問題からボーカルのケヴィンがクビになりますが、その前のシングルTwighlit hotelは素晴らしいメロディがあふれています

でものちにリレコーディングされるYoung and wildなど佳作もありいいアルバムですが…

さらにその次のアルバム

ボーカルにラフカットのポールショーティーノを入れて発売したアルバムです。
このポールショーティーノという人は実に器用というか、上手なボーカルなのですが、さすがに前任者のあまりの個性には勝てず、明らかに没個性なバンドになっていきます

ね? かなり物足りないのです。案の定この後、バンドは解散してしまうのでした

その後、1990年代に入りケヴィンが復帰したり、分解を繰り返し
2007年にケヴィンは自宅で遺体となって発見されるのです。コカインの過剰摂取、オーバードーズというヤツですね

もうこんな稀代のボーカルが出てくるはずもなく、さらにその後、2020年に中心人物でドラムのフランキーバナリもがんでこの世を去ってしまいます。

そして、最初にある通り、全然違うメンバーで今も活動を続けているのですね。

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