Overhaulin’ 2nd Day

照明関係を修理した翌日、今度はフィルターメンテナンスを実施します
前日の方とは違って、お若い方が2人いらしています

それもそのはずで、ゴリゴリの肉体労働ミドル級です。
僕は今まで誰かしら、助っ人を呼んで作業して、天井フィルターと床面フィルターを同時に行うなど考えられないことでしたが、この人たちのスピードと言ったらとんでもないレベルです
天井フィルターは大きな4分割のフレームに挟むように入れるのですが、このフレーム、とてつもなく重く、以前、3人で作業したのですが、死ぬ思いで作業したのを思い出します。
天井フィルターを交換したのは太古の昔です…

エアの吸い込み口のフィルターも交換します。ポケットフィルターと呼ばれる物でかなり珍しいタイプの物です

MPIのブースはイタリアはブローサーム製で、ヨーロッパの標準的な塗装ブースで上下圧送型と呼ばれています。それは吸気口から吸った空気はこのポケットフィルターで一度フィルタリングされて、さらに天井フィルターを通してブース内に強制的に空気を送り込みます

一方ブース内に籠められた空気は、床面のフィルターを介してこちらも強制的に吸い出される仕組みです。当然、上から入る空気が多いとブース内は陽圧になりドアが閉まりにくくなったり、空気の上下の流れが速くなりすぎたたりバランスが悪くなります。
また、下から吸い込む空気が多くなってしまうと、ブース内は陰圧になり、ドアを開ける時に外部のフィルターを通さない空気が入ってしまったり、蚊などの虫をいれてしまう恐れがあります。つまり上下圧送のバランスをうまく取って、あわよくば僅かーな陽圧くらいが望ましいのです。

むちゃくちゃ汚れています

その奥のファンを掃除します

ここの掃除が実に大変で、人が一人しか入れない場所で、炭鉱夫のように黙々とファンに付いた塗料のミストを剥がしていくのです

これも以前、自分で作業しましたが、大変だったのですよ。今回は僕よりそれなりに年上であろう社長さんが作業しています

このようになかなか辛い作業

作業はどんどん進みます

新しいポケットフィルター

これが新しい天井フィルター

一通り整いました

巨大なファンもご覧の通り美しく(?)なりました

ブースは静かに回り、明るく、空気はクリーンです

ゴミもいっぱい出ましたが… しかし天井フィルターが新しいとそれはそれは気持ちいい

もちろん床面フィルターも新しくなりました。

恐ろしいまでに調子よくなりました。これにてブースのオーバーホールは完了。恐ろしい金額の支払いだけが残りました(笑)

翌週、こけら落とし塗装です。

古くからMPIをご利用いただいているお客さんのGTのリアバンパーの塗装からスタートします

実に塗りやすい。何より空気の流れが良いです。

理想的な空気の流れ、焼き付ける際の熱のかかり方。そういえばブースを買った1997年の1月。こんなだったよな~
それから27年、これまででは最大クラスのオーバーホールでした。

塗装作業がまるまる遅れてしまってご不便をおかけしている皆さま。本当に申し訳ありませんがあとしばらくお待ちください。
急ピッチで塗装作業をしております。

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