let’s get into the failure.

ラジエターからの冷却水漏れが見つかったプジョー405
ラジエター本体に残されたナゾの部品番号

僕らはそんな簡単な問題ではないと直感しました。
そんな記事を書いたのも数日前、今回はその真相に迫ります。

形状からこのプラグはおそらく、ラジエーター側には横長の長方形の穴が開いていて、そこに上のタケコプターのようにでっぱった部分が入り、ぐるっと回してロックするのであろうと
それは簡単な考え方。しかし…それなら話は簡単。
まずは、ラジエターに書かれた部品番号を調べると、やはり全く違う番号。
なぜ？　まずは、ラジエターを手配して、そのラジエターを取り付けて、そこにこのプラグを入れるべきではないかと

405のこの2.0iのATにはどうやら４種類のラジエターがあり、1種類を除く3種類は手に入りそう。
手に入らない1種類は画像を見ると少し違ったんだか、他の3種類と一緒だったか失念しましたが、なんだかそれほど難なく手に入りそう。
そしてすべてのラジエターの、上のイラストの8番、この部品はどのラジエターでも共通に使われていて、種類が出ない。

じゃあ、発注～！　としようとしましたが、やっぱりやめて。
どうも簡単すぎる。名のある専門店が行うには簡単すぎます。その辺の中古車屋ならいくらでもあり得るハナシですが、相手は本当に有名な名門のよう。

そこでふと考えたのがその純正のラジエターの社外品（もう既に純正品は生産を終了していて手に入りません。）をネットでいろいろ見てみますと
いろいろ見えてくるのでした。

アッパーまたはロアホースの取り付けの向き、あるいは位置、どこかに向かうホースのあるなし。
ネットの画像などアテにならないので、深くは見ませんが、とにかくたくさんarticleをよーく見るとホースの取り付けが書いてあります。

quick couplersと書いてあるのが散見できます。と、いう事は当然、ホース側もそうでないとダメなのです。
慌てて、ホースを探すと、やはりアッパー、ロアホース共に全く見つかりません。
そして、こちらのクルマの方を見ると

不自然な形であの青ホースが使われています。

アッパーホースもホースバンドで止まっています。
そうです。これが答えだったのです。

もはやクイックカップリングのついたホースを見つけることができず、違うラジエターに置き換え、且つそれは普通のホースフィッティングである事が要求されるのです。
よくこんなの見つけたなあ。数あるラジエターから取り付けがぴったり合って、置き換えが可能なもの。ひょっとしたら、メーカーはこれに変えなさい、とか、どこかのフォーラムで互換情報が公開されているかもしれません。あるいはそのショップが独自に見つけたどり着いたのかもしれません
いかんせんどれであっても、これが専門店の強みなのです。専門店は情報や部品など多くが手元にあり、一般の工場では知りえない情報やノウハウをたくさん有している場合が多いです。中古車屋には大したネタなどありませんが、自社で探求されているような言うところのスペシャルショップは違います。
そもそも販売店は、そこのトップがどれだけ整備ができるかが重要になります。あとは書きませんがクルマを知らない人は結局値段に走ります
自分でいろいろな事をしないから安く販売したり整備を引き受けたりするのです。外注費あるいは現場にいくらか乗っけるだけで良いのですから

でも長い時間をかけて集めた技術や経験、ノウハウや部品のサプライヤーのつながりなどは実に尊いです。
古い輸入車や国産車の整備はそういったノウハウの結晶で出来ているといっても過言ではありません。

さて、それが分かればラジエターを交換することはできず、このラジエターに入るプラグを探す事が今回の修理のヤマになるわけです
ところが、調べていくとどうもこのプラグで合っているっぽいのですよ

しかし、どうしても最後まで入らない。でもなんか頑張れば入りそうな感じなので、少し加工します