GTの車検
先日、166のディーゼルターボで苦労したハナシを記事にしましたが、並行輸入syあには独特の難しさがあるのは既出の通りです。
今回も車検で入庫したGTを見てみます。

このGT、一見、何にも変わったことのないGTに見えますが、実はかなり変わっています

1.8Lのツインスパークなのです。日本に正規で入ったGTは最後のブッソV6の3200、もしくはJTSエンジンの4気筒のみです。
しかもマニュアルトランスミッションが用意されたのは左の3.2Lのみ。JTSはセレスピードのみと言う、かなり偏った志向です。
一方このGTは1.8正確には1750ccかな? そこに5速マニュアルです。しかもモーターのように回るTSエンジンは絶品。特注のタコ足にチタンマフラー
実に楽しめます。
ヘッドライトは既に国内仕様の物に取り換えてあって、配光も光軸も文句なしで検査に合格します。
懸案だったエキマニからの排気漏れも検査に合格するようにしました

僕はぶった切ってフランジを溶接するんじゃダメなの?と聞くと、それやるとたぶんエキマニ(タコ足)が割れると思うと教えてくれました。

全ての排気漏れを直したチタンマフラーは、なんと近接騒音が80台半ばのデシベル。

しかし何より僕らをビビらせたのはこの、左にバックフォグ、右にバックランプと言う並びです。
何でもないような事が幸せだったと思うのですが、これ車検に落ちます。
以下AIに教えてもらった答え。
並行輸入車のバックランプが片側だけ、あるいは右にしかない場合に車検に通らない年式は、2015年1月1日以降に新規登録された車両からです。この年式以降は、左右対称に配置されていないと、車検に不適合となる基準が適用されます。
バックランプに関する車検基準
注意: バックランプの数や位置が元から非対称な車種でも、2015年1月1日以降に新規登録された車両は、この基準に適合する必要があります。
日本で基準が定められた年式: 2015年1月1日以降に新規登録された車両が対象です。
左右対称が原則: バックランプは左右対称に配置されている必要があります。
片側のみは不可: バックランプが片側のみに設置されている、あるいは左右の配置が非対称な場合は、車検に不適合となります。
このGTは平成27年に新規登録されていますので、まずいのです


これで検査に行くと、つっこまれます。
最悪、今、3.2の正規輸入車も入庫しているので、すわ一時だけ部品借りるか、とか思ったりもしましたが
根本的にそんな必要も無い事が判明するのです。
それは以前、仲良し工場の一つ、CFTの久富社長が以前、並行輸入車は作られた年式が適用されると、言っていました
なので、その旨を車検場で話して、問題が解決しなかったら違うスキームを考えようかと
そして、検査場でやはり、このバックランプじゃダメという話が出ましたが
かくがくしかじか説明すると、検査官がぱぱっと持っているiPadみたいなヤツで調べて、2006年製と言う事が分かると
ささっと合格のハンコを押してくれました。
やっぱりホントだったんだと…

