GTのなかなか難しい修理

説明するまでもありませんが、GTと言うクルマをご存じでしょうか?
ヤホーで調べればいくらでも出てきますが、面白い成り立ちを持つモデルで、あちこち156の部品を使いながら
外部の一部は147を、サスは156の物、しかし車体番号はZAR937から始まる147の車体番号と同じで実に面白いモデル
しかも、147のボディパネルを使いながらも、ピニンファリーナデザインで実に美しいスタイルを持つクーペであります。

MPIでもかつて紹介している1.8のツインスパークを持つGTもありましたが、日本では2.0JTSと3.2のV6だけ輸入されました。
問題はそのJTSであります。JTSはJet Thrust Stoichiometric=ジェットスラストストイキメトリックの略で、カタカナで句読点なしで書くとものすごい感じがする仕組みで
特にストイキメトリックは理想空燃比を指すストイキのことで別名ピクシーと呼ばれています

で、そのストイキビッチはすなわち筒内直接噴射のことで、燃焼室内にインジェクターを持つエンジンです。
2000年ごろかなあ、かの三菱のクソGDIエンジンの技術を応用したエンジンなのですが、GDIエンジンほど悲惨な末路は辿りませんが、JTSもやはり気を付けないと
すすの餌食になり最終的にあのくされたF31ディアマンテやN84シャリオのような恥ずかしい異音や故障を景気よくふりまいてしまうのです。
まあ、ミツビシのクルマほど恥ずかしい状態にはなりませんが。

ではアルファロメオが同じ技術を用いたのに恥ずかしい結果になりにくいのは、
やはり輸入車であることから大事にされることが多い
アルファロメオのバッジがあるので、比較的頻繁にオイル交換をされやすい。
ハイオクガソリン指定と言う面からではないかと思うのです。

このような、自動車の管理が適正であったことからではないかと思うのです。

では今回はどのような事からMPIに入ってきたのでしょう?

アイドリング不調、さらにはエンジンチェックランプの点灯などが主な焦点です

さっそく診断機を見ますと

一見するとO2センサーのようでもありそうですが
はっきりと予見させるのは一番上の余熱抵抗のところですが、

しかしこれら診断機で見ると、O2センサーがそれほど悪い感覚はうけません。
MAF(マスエアーフロー)センサーかな?とも思いましたが、診断機ではエアフロの電圧を表す項目が無いので、判断しかねます。まず、それらを疑う前に調子よくなってほしいので
初期リーンバーンエンジンの生命線、スパークプラグを交換することにしました

そこで見た物はインテークチューブの穴でした。

これはアルファロメオあるあるで、166も156もよくジャバラの部分でひびが入り、最終的に切れてしまうのです
今回切れ目が見つかって、なんとかビニールテープで補修しましたが、あまり芳しくない感じです。
交換したいけど手に入りません。とっくのとうに廃番になっており全く手に入りません。
しかし、リーンバーンエンジンで、エアフロセンサーより後ろで二次空気を吸ってしまうと、ピストンが溶けたり、機器に大きなダメージを与えてしまう可能性があります

すると、うまい具合になんとマレーシアで未使用品があるのをebayで見つけたので、直す直さないに関係なく、購入しました
やっぱりビニールテープ+マルチパーパステープで取り繕いましたが、ダメなものはダメですね。
おそらくこの二次空気が先のウオーニングを点けさせたのかもしれません。

またさらにJTSは圧縮も11.4と非常に高く、ブローバイも出やすいので、スロットルボディも洗浄します

すごい汚れ方

きれいになりました

さらにチューブ

ビニールテープで修繕しても限界がありますから。
海外からの到着を待ちます。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

Let’s cool tonight.

次の記事

ラーメンいっちょう!