FF車のドライブシャフト

先のテーマ16V ie
ドライブシャフトブーツが破れていたので修理をします

FF車と言うのはフロントにエンジンがあり、フロントのアクスルシャフトを動かして動力得る仕組みのクルマです。
当然、フロントですから、ステアリングを兼ねるわけです。
すると、ステアリングは車両上から見て左右方向、サスペンションは車両前から見て上下に動きます。
ドライブシャフトはコンスタントヴェロシティジョイント(CVジョイント)と呼ばれる仕組みにより、車軸がどの方向を向いてても
どんなでこぼこ道でも、つねに途切れることなく動力が伝わる訳ですが、その際にベアリング部をカバーするのがドライブシャフトブーツなのです。
そのように常に三次元的な動きをするゴムのカバーなので、やがてゴムの劣化によりじゃばら部分が破れてしまうのです

これまた古いクルマですが構造は全く同じ。

見慣れた光景ですが、ランチアはこのスタビリンクのスタイル好きですねえ

しかし30年以上前のクルマとは思えないほど程度が良いです。距離は17000kmですから…
しかし、地球の中心に向かって引っ張られていたのは紛れもない事実ですから、ショックアブソーばーなどの傷みは走行距離に関係なくダメなるようです

シャフトブーツの中はグリスで満たされているので、その古いグリスを除去して新しいグリスを詰めます

塗装技術者の僕からは考えられない作業です

皆さんが快適に自動車を運転し、合法的に車検に合格できるよう保守管理に体を張っている人がいる事を忘れてはいけません。

テ-マは当時としては先進的なメカニズムを持ち、次世代のクルマ像を演出する優れたクルマだったと思います

長らく触る事はありませんでしたが、今こうして触ってみるといろいろな事を思い出します。

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