AT問題再び

つい先日、ATのソレノイド交換をしたカングーが再び登場。
この方、そこそこ遠い所からいらして頂いていて、恐縮至極。

納車後に、ATの不調が頻発と言う、なんとも恐ろしい内容のメールが来て背中に冷たい汗を感じたのですが
読み進めると、ATのセレクターのランプがPにもDにもどこにも点かない時があるとのことで、それが頻発して困っていると

おおそれはシフトポジションセンサーが悪いんじゃないかと。先の作業とは関係のない故障のようです。

さっそくいらして頂いた時にハナシを伺うと
DからNにしたときになりやすいとのこと。特にDから勢いよくNに入れる時に、ゆっくり静かにしないとRまですすんじゃうから、そうっと、やさしーく動かすと、かなりな頻度で出やすいそう。ん?そんなシチュエーション滅多になくない?そんなに頻繁にNに入れる?

と思ったら、信号で停止するときなどはいつもNに入れるそうで、マニュアル車みたいなムーブがあるという事みたいです。
じゃあ、そんな時は乱暴にガチャガチャやると、直りませんか?って言ったら。はい、その時はそうします。
といよいよシフトポジションセンサーの良くない時にそっくり

センサーはトランスミッションの上、多少部品を外してアクセスします

これがシフトポジションセンサー、ルノーではマルチファンクションスイッチと言う呼び名だそうで

外したのは良いのですが、取り付け部分がバカ穴で、ボルトを挿した後に調整ができるようになっています。
それはNをN以外の位置で止めたら大変な事になりかねないので、ちゃんと調整してやることができるのです。

ついでにちょっと分解して今回の故障の理由を探してみましょう

アナログな物ですね。

電極が基板の上を走る仕組みになっています。

基盤も電極も減っています。

ちょうど交換時だったのかもしれません

日産に在庫があったので、翌日には部品がきました。

しかしこのバカ穴、どうしてやりましょうか?
マニュアルを見ると、サービスタブにテスターを付けて、0ΩになるとこがNだと書いてあります。

つまりこういうこと

ゆっくり少し少し回すと、このように0Ωのところがあります

ここがNの位置です。

全く問題なくエンジンはかかり、全く問題なくギアは変速できました。

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