An abyss

自動車整備はふかーい穴があったりするのです。
それは単純に一つの穴があって、そこを渡れば、あるいは埋めて修正したりとかいうものではなくて
その穴に嵌ってしまったら、なかなか抜け出せない、どんどん深みに嵌って行くような…

今までこのクルマにはかなりの部品と時間を投入してきましたが、成約したので、さらに気になる部分を整備します。

それはタイミングベルトです

今回はタイミングベルトとウオーターポンプを交換します。

しかし、分解していくと分かる、他もダメになってるやーん

フィアットの1.4などのファイアエンジンはアルファのようにタペットカバーを開けてカムをロックするような方法ではなく、手前のカムにボルトを当ててちょうど良い所でボルトがカムを押さえる構造になっています。

上下の画像見るとよくわかりますが、ヘッドの横に円盤の付いたボルト状の物が刺さっているのが見えるのです。

しっかりロックしたらベルトを外します。

ベルトは限界でした。危ない所でした

また例によってキー溝も全くない、テーパーもない、全くのボルトの面圧だけで止まるスプロケット(笑)

クランクプーリーは

がっちり止められています

さらにウオーターポンプも交換。

新しいのはヘビーデューティーな金属タイプ。

カムスプロケを取るとツインカムであるのが分かります。溝が全くないつるつるのカムシャフトが泣かせます

中でチェーンでもう一つのカムシャフトを回しているのかな。
昔で言うところのトヨタのハイメカツインカムみたいな感じ?お、そうすると、マセラティのQP型6,8発もハイメカツインカム扱い??

ここでテンショナーを張るSSTが登場

これ便利なんですけどね

ナット締めようとすると、このSSTがぶつかってしまうのでレンチをしっかりかけられないのですよ。おバカな作り(笑)

さらに作業を進めるとさらに問題が… エンジンマウントの傷みです。ガタガタでエンジンの振動を受け止められないようです

ええ、そりゃ新品にしましたよ!

やったー。出来上がった~と喜んだのもつかの間….
今度はなんと、スターターからドライブピニオンのオーバーランの音が。
なんでだよ~

ええ、ええ、それも手配しましたよ💢

そして極めつけはトランスミッションのアキュームレーター交換

もうフル整備であります。

当たり前ですが、出来上がりはすこぶるよいです。
走りは信じられないくらいスムーズ。変速もバックも普通のオートマ感覚。
1400だからそこそこ走りもしっかりしています。

まだまだ続きます~

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