Already they known Ⅱ

あなた、ちょっとあなた。どうやったらエアコン動くかわかる?
と聞いて誰かがこれこれ~、って正解を教えてくれたらこれほど簡単な事はありません。
尤も、もしそうなったら僕の生業が無くなってしまいますが

さてエアコンがどうしても動かないカングー。一つ一つ点検して間違いが無い事を確認します。

大きなコネクターを通過してさまざまな信号が行ったり来たりするので、まず、ここまでの導通を確認。確認が終わったら接点復活剤
登録から20年近く経つと少なからず、コネクターは傷むものです。

しかし変化の兆しも無い。
続いて信号の大元、スイッチが信号を出しているか確認します。

先に行っておきますが、配線図見て、さらにコネクターのピンアサイン見てこれと確認して、テスターリードをくっつけるまでにどれほどの時間がかかるか分かりますか? 特にパーツリストと配線図は慣れるまでに相当な時間がかかるのです。

OKですね。

ここまでどこも悪くないです
しかし、調べるにつれ、ACコントロールモジュールなるものがある事を突き止めました。419のACユニットと書いてある部分。

先に言っておきますが、配線図を辿り、どういった部品がぶら下がっているかを割り出す事は非常に難しく、時間がかかります。
1年ごと、年式ごとに配線やロケーションが変わり、またルノーは独特のモデル選別をしていて、オーバルプレートと呼ばれる情報を管理した識別コードで装備や型式を区切っています。
本当に自分の立ち位置や見ている配線図が合っているのか確認も必要になります。
そもそもメーカーごとに配線図や修理書、配線色の略号、全て異なりますので、ことあるごとに確認しないと分からなくなったり間違えたりします。

上の配線図のリレー群はすぐに分かりましたが、ACユニットがどうしても所在が分かりません。でも配線図で確認すると、そのACユニットからエンジンECUに1本重要な線が言っているのが良く分かります。
大きなエンジンECUの20番です。

ここに12Vが来ているのかを判断します。

ちょうどこの時期、同じカングーが来ていましたので、実に分かりやすい対比が見られます

するとどうでしょう? こっちのクルマには12Vを確認できて、今回のカングーでは12Vを確認できません。
完全にしっぽを捕まえました。このACユニットを探す事が急務です。

ロケーション図としては、修理書にこのように記されています

左ハンドルでの画像なんですよねー。
かつて違うカングーの修理で、エンジンECUを交換したことがあります。
その際に、このクルマはBCMーボディコントロールモジュールなる物があって、それをルノーではUCHと呼んでいます。
その部品はイモビライザーを司っている為に、エンジンECUを交換する際にはUCHも一緒に交換する必要性があるのです。
そのUCHは左ハンドルであれば、メーターを外した部分からアクセスできるのですが、右ハンドルだとダッシュボードを外す感じでばらさないと到達できないところにあるおです。
今回も位置的に、どこにあるのか皆目見当がつかず、この位置であればダッシュボードの脱着を含めて作業するようであろうと、大本営は判断するのです。
ダッシュボードの脱着はドアを両方開けて作業するので、広い所で作業したいとなりましたが、この時期、しょっちゅう雨が降り、外ではできず
なかなか作業が進みませんでした。
とにかく、このACユニットをなんとか捕まえないと。
そんな気持ちばかりが先に進むのでした。しかしこの部品、日産に問い合わせると10万円以上するということで、中古で対応することにしました。
つづく

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