シン・ミトの塗装
塗装の終わったミト。
先のカラーベースを塗っちゃいけないところにカラーが載っていないことがわかりますか?クリアーしかはいっていません。
塗装が終わった後には必要に応じてポリッシングと言う作業があります。主に塗装面についたブツなどを削ったり、馴染みが悪かった部分を磨く作業です。それが終わればマスキングを剥がします
余談ですが、以前にも書きましたが今回のマスキングで多くの部分に使われている炭酸カルシウム。非常に安価でマスキング現場によく登場するのですが、基本的に燃えるゴミで捨てられないのですよ。もちろん燃やして有害なガスも出ません。
成分表や環境的に問題がない事を文面でもらって焼却所に持って行って陳情したこともありましたが、なんと見た目がビニールに似ているからと言う、とんでもない非科学的論理で燃やしてくれないのですねー。
さて、今回ご覧いただきたいのがこちら
まるいゴミみたいのではないですよ。そうじゃなくてパネルの先のすきまです。
ここはフロントガラスとの境目なのですが、ミトはガラスモールを使っていないので、ここにゴムの小さなモールと言うか下敷きが入るだけです。
そのゴムは単体の部品供給がないので、ガラスごと買うようになります。
販売する車両の作業にそこまでのコストは見込めませんので材料で工夫します。
このゴムとの隙間にトリムテープと呼ばれるプラスチックの板を突き刺して隙間を開けるようにひっぱって、一体になっているテープで止めるのです。
このあたりの品ぞろえは3Mは無敵で、両面テープなどは3M以外は基本的に僕は使いません。
どこまでプラスチックの下敷きが入るかでプラスチック刃の幅を5mm、10mm、15mmと使い分けるのですが
今回は10mmです
抜いた後しばらくご覧のようにクセがついてしまい、しばらく不揃いになりますが、時間と共にぺったりおとなしくパネルにもたれかかります。
かようにマスキング際の感じが、まるでガラスを外したかのようにきれいに仕上がります
こういうのが入らないのは国産車に多いですが、素の場合はこの隙間にワイヤーを入れたりもしました。
とにかく見える部分さえ浮いていれば塗料が入るのですから。
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