The curse Ⅰ
始まりは一本の電話からでした。
それは昨年販売したカングー。何かとお騒がせなクルマで、夏にタイミングベルトを交換中に誤ってエンジンキーを回してしまい
シリンダーヘッドオーバーホールをしたのも記憶に新しいです。
そのカングーのお客さんからエンジンチェックランプが点灯したので見てほしいとのこと
走行に影響が出ているのか確認すると影響はないと…
するとO2センサーかな?などと考えて、じゃあそのうち見ましょうと電話を切りました
数日後やっぱりチェックランプが点灯するのでやはり見てほしいとのことで、急遽入庫が決まりました
預かって見てみるとなるほどむちゃくちゃ調子悪い。
とりあえず様子を見るために乗って帰る事にしました。
翌日朝に家を出て間もなく少し急な上り坂があるのですが、アクセルに反応せず、トップスピードが20kmくらいしか出ません。
ものすごく調子が悪く、アイドリングも明らかにスムーズさを欠いて乗った印象も悪い
やがてエンジンが温まると普通に走りますが、トルクがあまり感じられず、ギアの変速もイマイチスムーズさに欠けます
診断機上には電気式スロットルの故障
スロットルとアクセルペダルとの通信不良
トランスミッションECUとインジェクションECUの通信不良
とあるので、さっそくスロットルボディを取り寄せて作業にかかります。
おそらくラフアイドルもこれが原因であろうと交換するのですが
僕はあいにく別の仕事で出かけないといけません。
出かけた先から電話でイナリくんに確認するとスロットルボディを交換したらエンジンがかからなくなった、とのこと
急ぎ出かけた立川の中古車販売組合から帰ります。
急ぎ診断機をつなげるとエラーコードを消すことができません。
アクセスはできるのですが、エラーコードや過去の学習の履歴の消去やキャリブレーションが全くできないのです。
この状態で、
ううーん、どうしてこうなるのか?
ここが地獄の入り口だったなんて約1か月後までわからなかったんですよ…
なんでかさっぱりわからなかった僕は、はっとメーター内のイモビのランプがちゃんと消えるのか見てみました
すると! キーをオンにしてもイモビのランプが消えないという事が分かりました。
なんとイモビが…
しかしそんなことあるかなあ?触ってもいないのに….
さらに僕らを困らすのは、翌日、なんと普通にエンジンがかかってしまいました。
ハンドルコラムカバーを外したらかかるようになった。
ここで、確実なのは触ったのはコラムカバー。コラムカバーには何がある?
イモビのアンテナがあるのです。
この段階ではまだ、エンジンがかかったりかからなかったりしました。
もはやこのアンテナが良くないのでは?とアンテナを買う事にしました。
新品はそこそこするので、中古を買って取り換える事になりました。
しかしそんなに
都合よく中古が見つかるわけもなく。くだんのZEROからパーツを買う事にしました
次回に続く。