アルファロメオ156スポーツワゴンの足回り交換
以前同じ車種の足回り交換をしましたが、再びワゴンの相談を受けたのは昨年末
部品を注文したのは1月の上旬、ヨーロッパを発送したのが1月の後半
そして1ヵ月後に20kg扱いの部品が2つに分かれて日本に来ました
その1ヶ月の間に世界は大きく変わりました
ウクライナで戦争が始まり、石油が高くなり、円が安くなり…
今、これだけの部品を輸入すると結構な違いの金額を払うハメになります
もう1ドル、130円を超すのは確実な情勢で、様々な物を輸入するのをためらうようになってまいりました
2割高くなっています。
さて、滑り込みセーフで届いた部品を元に作業をしてまります
現車は01年中期になるのかな? 93000kmのV6ですが、画像からは解りませんが、少し大きめの段差を越えると「んがっ」と言う音と共にリアタイヤがホイールハウスをこすります。空荷、搭乗者なしの状態で
しかしこの156SWは本当に多くのクルマにおいてリアサスのヘタリを見ます。
オークション会場で見かける個体の殆どが前上がりの状態です。
しかし、なかなかこの車種にお金をかけてもらえる個体は少なく、そのまま乗るには不安が多く、結局廃車に至るケースを散見します
今回もバランスの問題から前後サスペンションをオーバーホールします。
下回りも全体的きれいな感じです。
やっぱり大事にされているクルマは毎度のことですが、違いますねえ
既にストラットがKONIの物が入っていました。
余談ですが、へたったスプリングを交換せずショックアブソーバーだけ交換すると、最初のうちは新品ショックが頑張って伸びているので車高が上がりますが、間もなく車体を支える事ができず、短くなったスプリングに準じます。
つまり、ショックの寿命を著しく短くします。
大してへたっていないスプリングでは大した影響はありませんが、アルファロメオのように盛大に短くなってしまうとかなり短命になってしまいます
それゆえなのか解りませんが、社外のショックの性能の担保期間はだいたい15000kmと短いです。
僕の見立てが違っていたらごめんなさい
フロントのアップライトのボルト類を緩めておきます
全体的に傷みが少ない下回り
Eくんとそれぞれ分解を始めます
慣れているとはいえしんどいです
フロントストラットとアッパーアームが外れました
続いてリアを分解
リアは内装を分解するので、それはそれで手間がかかります
結構部品を下します
リアのストラットも外れました
さて次回に続きます