カングー(でっかい方)のエアコン修理

こちらも暑いデカングー。
エアコンがぜんぜん効かなくなってしまったそうです。
今年もそうですが、エアコン修理が多いです。

作業してそうでしていなかったデカングーのエアコン修理。
かなりびっくりすることになります。

なぜかって?
普通、自動車のエアコンってのは、高圧と低圧の2つのガスの流れからマニフォールドゲージを使って不調の原因や、どこが悪いかを調べるのです

しかし、このカングー、なんと1つしか、1つしかサービスバルブポートがありません。
量産車にして前代未聞。しかもですね、低圧に一つしかないポートなのに高圧用の大きいポートがくっついています。
以前、何かのクルマで低圧しかないクルマがあることは風のうわさで聞いたことがありますが
実際に目にするとは…

さて、困ったのは低圧のガスを高圧のゲージで見るのかあ? と
ちょっと資料集めに走ります

まずはサービスマニュアルですね。さっそく、ネットでD/L盤を手に入れてみると、なんと大した記述はありません。
サービスステーションなる専用の回収機を使えと。必ずしもそのサービスステーションなる機械を使わなくても、一般的な市販品でも高圧のホースを付け替える事によって使用可能とある。

普通、サービスマニュアルでこの機械を使って作業しろって言う場合、どんな仰々しいフレーム修正機でも純正番号が振られて、セレットでもブラックホークでもカーベンチでも専用工具と言う扱いになるのですが、このサービスステーションなる物は部品番号どころか、イラストすらない。

結局、何も情報を得ぬまま作業は進展を迎えます。

とりあえず、原因を探る為に、高圧だけを取り付けてわかる限りで情報を集めます。

上下ともに何とも言えない不自然な絵面であります

ガスが入っているのは確認できました。

続いて診断機をつなげてエアコンの様子を見ます

画像がなくて残念ですが、エアコンの項目にエラーはありません。
しかもよく見るとエアコンの希望はONになっていて、クラッチにはONの信号が行っているのがわかりました。

しかし車両側は全くクラッチが入る兆しが見えません。

となると選択肢は2つ。
コントロールユニットが正常に信号を送っているのにその先にあるのは
ヒューズと本体です。

ところがまたまた面白いのが、このクルマ、車内にいくつかヒューズがありますが、本当に一部で、ここ以外にフードの中にヒューズボックスありますが、そこは触らないでくださいと取説に書いてあります。

そんな不親切なハナシある??

でも、ヒューズボックスはボディコントロールモジュールと共に将棋の穴熊よろしく、いろんなものに守られた下にあります。

ヒューズは存在しないと判断した僕は、コンプレッサーの手元のコネクターを引っこ抜いて、直接テスターで電圧を見ます。
14Vありました。

となると、下手人はコンプレッサーです。

次回はリビルドコンプレッサーを手配して交換です。

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