Back on the street

ゴールが見えると自然と足早になるのは自然の摂理
カングーのシンダーヘッドオーバーホールも大詰めを迎えました

この馬鹿げて狭いクリアランスにファンベルトを入れるのも足取り軽く作業します。
実際には大変なんだけど

どんどん元に戻していきますよ

そしてとうとう、殆ど組みあがりました

まずはプラグを付ける前にクランキングしてエンジンの圧縮を測ります

なんとあまり上がりません。背中を冷汗が流れます
でもこれには理由があります。

ラッシュアジャスターにオイルが回っていない為に、カムが押しても正常なリフト量を確保できない為で、これは仕方がない事です
つまり、バルブの開く量が少ないと、それだけ少量の空気しか取り込めず、少ない空気を圧縮しても圧力が上がらない仕組みです。
ラッシュアジャスターはカムのクリアランスを設定する必要がなく、便利ですがその分、長く単体にして置いておくと中身のオイルがでてしまい
油圧がかかるまで少し時間がかかるのです

なので、バッテリーを充電して再度オイルが行き渡るまでクランキングをさせます
すると間もなく

どうですか、素晴らしい結果になりました。
エンジンレスポンスも音もサイコーです。僕のせいとはいえユーザーの元に万全の状態にしてお返しできることは。この上ない喜びです。
長らく迷惑をかけてしまいましたが、その分、余りあるパフォーマンスでお返しできたと思っています。手前みそですが(笑)

長かった整備作業も終わり、ついにユーザーの元に帰る時がきました

最後にエアコンガスを入れるために真空引きして、ガスを入れます

嬉しさのあまり、最後に画像撮り忘れちゃった。
これにて、カングーのシリンダーヘッドオーバーホールはおしまい。

もう長く走ったけど、まだまだ大事に乗りたいユーザーの方なども多くおられます。
車種問わずこういった作業の対応は可能です。
ただ、V6は多くの場合においてスペースの関係上、エンジンを外して作業することになります。
また、費用もかなり掛かります。本当に長く大事に乗りたい方に限りますが、こういった作業も可能です。

費用がいくらかかりますか?など実際に預からないと解らない作業にはお答えしかねます。
しかし、何十年のベテランの技術者が何日もかかりっきりで作業するのですから、それほど安い作業ではない事はご理解ください。
それゆえに、どなたにも当てはまる作業ではありません。

シリンダーヘッドやエンジンオーバーホールをご検討なさっているユーザーの方はご検討ください

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