幻の部品
リアバンパーの修理をしている156
この156は最終型で、フェイスリフトとかフェイズ3などと呼ばれる型です。
156は最初期のフェイズ1、姿カタチはそのままにEURO3の公害規制に対応したフェイズ2、そしてカオがまるっきり変わってしまうフェイズ3と
大まかに分けると3つに分類できます。
アルファロメオと言うかイタリアの車では、スタート地点とゴール地点ではスタイルがまるで別のクルマのようになってしまう超ビッグチェンジをすることが多く、この156も例に漏れずです。
それゆえ、修理方法はいろいろ考えました。
例えば、元あったバンパーを修理する方法
新品を手に入れる方法
そんなものありっこないから中古品を手に入れて直す方法
この3つを元に作業方法を決めます。
そして、部品在庫を調べると、なんと新品があるじゃないですか!
さらにその情報を考慮しつつ、もう一度考えます。
元のバンパーを直すのは、基本的にキズを直すので時間がかかる上にその対価がもらえそうにないのでペンディング
中古のバンパーは、上の考えと同じでそのまま塗装できるような中古など存在せず、少なからず、修理が必要なために
元のバンパーを直すよりも原価がかかるうえ、新品が存在するので中古を使う意味そのものが無くなりこの案は消滅
するとやはり、新品であれば何も苦労することなく、サフェから色入れて塗装まで仕上げれられるので、部品さえ手に入ってしまえば
丸1日あれば完成します。
その代わり強烈な値段です。ここでは書きませんが、確実にあなたの想像の上を行く値段です。
もともと輸入車の新品の内、外装部品はモーレツな値段である事が多く、さらに古い部品となると毎年のように価格が見直され
軽いめまいを覚えるほどの値段が出てくることも珍しくありません
そして、きましたよ
正真正銘の新品。
包装はむちゃくちゃくたびれています。
もうはだけちゃってるテープ(笑)
じゃじゃーん
ほこりだらけなところがいかにも古さを感じます。
この日はこれにて帰ります。
一夜明けて翌日、イナリくんが、朝、僕に一言
「あれ、ひどいっすね、最初から割れているじゃないですか」
ええ~っ!割れてる?そんなの聞いてないよう!!
うお~!ほんとだ!!
急ぎ、クレームで新しい物に替えてもらう事にしました
これを直したら意味が無いのです。新品を買った意味が….
さてそこから5日後、新品が来た旨のメールが来て
さらに次の画像には恐るべきものが…
新しく取り直した物も景気よく割れています
どうやら、まともな物はなさそうな予感です。
これ以上長引かせることはできないので、最初にMPIに来た「新品」を直して使う事になりました。
カングー同様、何もできない時間が続きましたが、まさか修理して使う事になるとは
ちなみにこの日は何をやっても上手く行かず
2台のエアコン修理を二人で行っている最中にマニホールドゲージが壊れて、何もしていないのに勝手に、異常圧力対策のバルブが破損して勢いよくガスがもれてしまうようになって、これも作業は上手く行かず。
先の記事のカングーの液体ガスケットが届かなかったのもこの日でした。
天中殺です。