フィアット500 エアコンの修理
そのフィアットですが、エアコンがよろしくなくて、温度調整は全く効きません。
これは以前よりそのような感じでしたが、今回はこれを直さないとどうにもならないので修理します
この症状はオートエアコンに限った症状で、マニュアルエアコンには発生しない症状です。
オートエアコンは車内の温度をセンサーで拾って、設定温度とセットで情報を分析して、車内に適切な温度の風を送ります。
したがって、今日のような暑い日は完全にクーラーだけになりますが、そうで無い場合、ヒーターの熱い風をミックスして車内に送ります。
そのヒーターミックスフラップが何かしらの理由で動かなくなっているようです。
さっそく分解してモーターを外すと、なんと回すべきツメがきれいに根本から折れています。
ここには本来アクチュエーターが嵌り、フラップを動かしているのです
これを交換するには….
この部分だけの部品がありません。
エアコンのケースごと交換になり、ダッシュボードを外して交換をする重作業を余儀なくされることになります。
しかし、もう既にこの500は以前のような中古車市場での価値はなく、ここまで既にいろいろ部品を購入していて、それほどまでの大きい部品を買う事はできません、どうにかならんもんじゃろかなあ
アクチュエーター側には
本来入る長方形の穴があります。
これに入る棒を作って入れてみる、もし相手(ヒーターケース)が薄すぎて亀裂が入ったり、割れたりしたらその時は廃車なり考えます
こういった作り物には抜群の異才を発揮するイナリくんの作品。
きれいに刺さりました。
効果は抜群で今の所問題なく動いています。
しかし… この部分は夏場にヒーターコアからの熱風が漏れるとたちまち車内は暑くなり
寒い日にクーラーの冷気が漏れると、暖房の機器が悪くなる性質なので、スポンジの付いたフラップは相当なトルクでぎゅーっと閉じます
それはハマグリのごとくしっかり、バカガイのようにだらしないわけにはいきません。
そんなところにこんな華奢なプラスチックを使うフィアットの品質管理のセンスを疑います。
ですからこの修理方法がベストかどうかは時間が経たないとわかりません。
昔、まだ僕が若い頃、その時はベストだと思って行っていた修理方法は今思えば、決して良くないなと思ったり、
今、その場を凌げればとりあえずいいや、と行う修理方法の浅はかさ
こういった過去の後悔や悔恨の山の上に整備は成り立ち、そしてアップデートされます。
僕に「クルマが壊れまくって手に負えなくなってクルマを手放すのは嫌なんだ」と僕に説いてくれたお客さんもいる一方
可能な限り安く直すためには手段を択ばぬ輩もいます(僕のお客さんには居りませんが、たぶん)
おい、小河、お前は誰の方を向いて仕事をしているのだ?と自問自答し
もちろんお客さんファーストです、と答えるもお客さんのいう事をだけを聞くことがお客さんファーストとは限らないとも思います。
適当に直してオークションなどに送ったクルマはやがて、まわりまわって僕の所に戻って来るかもしれない
そのクルマをお客さんが買ったり、お客さんに販売したりするのですから….
これがベストはなかなか存在しませんが、今日の僕らにはこの方法がベターと言う事になるかとは思います。