Battle field

集中審議中のM156マセラティ。
この日は朝から全開でした。

並み居る敵をばっさばっさと剥ぎ取り、れらうは本丸、コンプレッサーです。
もうここまでくればあとは楽…. なんて甘くないのがこのクルマなのです。
何しろ大変すぎて画像なんか撮っている場合じゃありません。

おそろしい敵でしたがねじ伏せました

タービンのエクステンションを外すと少し良くなり、

タービン冷却用のオイルパイプを外し

黄緑色のオイルが出ているのはコンプレッサーのリリーフバルブを外したからです。それを外さないとオイルパイプのボルトが取れないのです。
コンプレッサー前側の2本のボルトは狭いなりに外れますが、問題はリアケース後端に走る1本のボルトです。
しかもそれが親の仇締めでがっちり締まっていて全く回りません。

しかし、持てる工具と知恵を絞ってどうにか撮りました。あまりの大変さに具合が悪くなりそうです。

↑下側はこのメンバーの隙間から 反対の手はこのスタビライザー付近のサービスホールから腕を突っ込んで

下から覗き込んだコンプレッサーが付いていた玉座。

タービンのオイルホースを取り外したので、エンジンオイルが漏れてきます。袖も手もオイルだらけになります

ここまで1日半かかりました。とんでもない作業量です
それは工賃に反映されますし、部品価格も結構な値段です。
このクルマはおカネがかかると思います。M139など全く比較になりません。何しろ部品点数が多い。

139はかなり値こなれてきたので一般的な人も買えるようになりましたが、部品は1000万円超えのクルマの部品ですから
こればかりは変わりません。

またフェラーリやマセラティなどは比較的部品の使いまわしは限定的で、アルファやフィアットなどでは使っていない事が多く、超高級車の中でのみ使いまわされている特殊なものが多いので、部品価格はさがりません。

それがこのM156でもいえるようになります。モデルチェンジから時間が経ち、値段がこなれてきた分、一般的な方が買うケースも多くなると思います。
しかし、この156、とんでもないですよ。お気をつけあそばせ。

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Battle field”へ2件のコメント

  1. GH-937AB より:

    いつも拝読しております。何度かこの名前でコメントさせてもいただきました。

    H18年式の147に乗っています。
    昨年車検を通して現在も(なぜか)元気に動いています。

    この年代のイタリア車の記事にはよく部品供給の有無の問題があがりますが、いつかのブログで紹介されたFCAヘリテージパーツをみて期待しているのですがいかがでしょうか。

    わたし自身、これほど長く車を維持したことがないのでどうなるのかなと案じています。

    暑い日が続きますが、どうぞお身体にお気をつけてお過ごしください。

    1. mpi-bp より:

      こんにちは、コメントありがとうございます

      各メーカーがいわゆるヘリテイジ部品を発売していますが、どちらかと言うと再生産するよりも
      古い車種の部品をヘリテイジと認定して大幅に値段を上げている印象があります。

      147も156、もちろん166も年代的にそういったカテゴリーに入る年代のクルマと思いますが
      のべつまくなしにパーツを再販するとは思えません。147や156はGTAの部品くらではないでしょうか
      あれこれ再販してほしいパーツはあるのですけどね、タミヤのプラモのようには行かないと思います

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