アルファロメオ147 2.0TSの整備

先日のカングーとほぼ同じ時期に入庫した147

Tiです。かっこいいですねえ。ツーリングインターナショナーレって言うんでしたっけ?
一連のTiはシャコタンに革シート、デカホイールと言ういで立ちで、人気のグレードです

しかして何をするのかというと
まずブレーキの点検、セレスピードの点検などベーシックな作業です。
セレは怖いのでしっかり点検してほしい旨で、一度勝手にNに入ってしまったので戦々恐々としているそうです。

しかし、程度の良いセレはバックしている時ですぐにわかります。
このクルマが入ってきたときにも、程度は悪くない事を

まずはブレーキ

信じられないくらいブレーキが効かないという訴え
乗ってみると効かないというより、踏み込みから制動力が体感できるまでに多少のタイムラグがあって、それが結果として恐怖につながっているように思います。
それは典型的なノーダストもしくはローダストパッドのなれの果てでして、ホイールが汚れないのは良いのですが、独特のブレーキのタッチフィーリングになります。
そしてその手のパッドはほぼ、例外なくそのような結果になり、嫌がる人は結構多いです。
その代わりホイールはとても汚れにくくなりますがね

さっそく交換します

ごくごく普通のパッドに交換しました。
4本のホイール分全部いっぺんに交換したので、最初の当たりが付くまで本当に効きが甘くなってしまいました。
納車時によーく説明しました。

しかして他方のセレスピードです。

診断機を繋いでみると

大変に優秀じゃないですか
試乗に出て、どんな感じか確かめてみます。

するとやはり、独特のギクシャク感があります。
でも変速のタイミングなどはかなり良いので、クラッチのつながり方に問題があるかと思い、ここは交換してないであろう手榴弾の交換に踏み切りました

まずはシステムを減圧します。これしないでアキュームレーター外したら、セレ汁プッシャーってやられちゃうと思う(実際にやったことないので何とも言えませんが)のです。

そしてあれこれ分解するわけですよ

BCMと言う名のヒューズボックスを外して

バッテリーとか外して

あとはバッテリートレイやブラケットを無くしたら

セレユニットがお出ましになります。
セレユニットも初期の頃はぜんぜんダメでしたが、後期型からはかなり良くなってきました。

で、手榴弾を緩めて交換するのです。

そしてこのガススプリングなんて言われますが、アキュームレーターが結構高い。
そして社外が見当たらない。

てきぱき組んで、油量の調整から

そして、さらにレリーシリンダーのクリアランスを調整します。

そのためには専用の工具があると簡単です。

これを挿し込んで

シャフトのでっぱり具合を何回か回して調整します。解らなくならないようにちょっと色を付けておきます。

で、診断機でキャリブレーションして最後にクラッチのギャップを確認して試乗に出ます。

この147は実に程度が良かったです。
特にうきうきになっちゃうドアトリムなどはめちゃくちゃしっかりしていましたし
何よりも調整後の走りの良さったらトルコンATを凌ぐ…なんて言ったら言い過ぎかな

でもこれはいい買い物だったのかもしれません。
久しぶりにセレの良さ再認識でした

そしてこのボディカラーも良いですね。
デュポンの水性で塗られているようですね。

ご利用いただきありがとうございました。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

次の記事

プジョー508の整備