不動の156GTA
こんなこともあるんだなあ、と言う12月24日に運ばれてきた156GTA
前日の晩、突然、ギアがどこにも入らなくなったと言うSOSで入庫しました
つい、この前、車検通したばっかりなのに…

とはいえ、もう何も出来ませんから、せめて原因くらいつかめればとも…
156GTAのマニュアル車なので、直接トランスミッションの変速部分でギアが動くかどうか見られるのは良かったです。
また、直接でもギアさえ入れば、自動車そのものを動かす事ができます。
客観的に考えて、トランスミッションを直接、動かすことができて、車内のシフトでは動かせないとなると少なくともMT本体には問題なし
当初疑った、MTのアウターコントロールの部分の、チェンジロッドの脱臼も見られず
となると、チェンジコントロールに問題がある事は明白なので、その部分を発注さえできれば年明けから作業が可能と?
この画で言うところの1番ですね。

ま、当然のようにどれ一つ、ディーラーからは在庫ありの返事はありませんでした。
ディーラーに持ち込まれたらどうすんだろ??
たまたま中古で1つだけ手に入り、それの到着待つまま、冬休みに突入
新年明けて、さっそく作業をしていきます
車内では既にユーザーの格闘の跡が有り、その時の状況が目に浮かびます。

しかし、156GTAの場合、上からだけだと殆ど何も見る事はできず、できることにはかなり低い限界があります。

これがまたかなり大変でありまして。エキゾーストパイプを全部外して、サイドブレーキを外して
遮熱板を外して、バッテリー周りを外して、チェンジロッドリンクを外して、フロアトンネルごと、引き出すのが今回の仕事
文字にするとそんな簡単なの?と思われがちですが、まあ、簡単に終わらせてくれないのは、ご承知の通り

そして大物部品が突然外れていますが、もちろん、ここまでは大間のマグロを釣り上げるのと同じく、たくさんの時間を使います。
撮影などしているほど悠長な仕事でないという事だけわかってね。

外れたアウターコントロールを見ると
下手人はコイツだ。なんかヘンな角度で曲がっているようにも見えます。

ぶっちり切れています、これが原因でMTコントロールができなくなってしまったのですね。しかしこんなの切れる?

おそらく、以前にエンジン降ろしを作業した人が挟んでしまったのだと思うのです。このクルマ、あちこちにボルトとボディにマジックでしるしを付けてあったので
でも、先の作業をした人を攻められない現実もあります。あまりに作業性が悪い。そんな、挟んだから壊れたとか、作業がうんぬんと言うのは、知らない人のいう事で
この整備性の悪さは、経験したひとしか知り得ない事実です。それにエンジンを整備後、何年もの間、元気に動いていたので、単純に経年劣化で切れてしまったのかもしれませんしね

まー、1から100まで大変なクルマです。頑張って作業が進むことを祈りましょう

このギアシフトユニットが今回の交換対象です

