クリスマスは新車の香り
ーウワサ
遡る事約3週間前、古くからのお客さんから電話があって、もうすぐ大きいマイナチェンジするハイエースが発売されるって聞いて電話したんだけど聞いてもらえる?
と、お客さんは早くも戦闘モード。
OK、聞いてみる。と僕
新車の仕入れはJU東京を通す業販なので、さっそく支部担当の営業M氏に電話しました。
かくがくしかじかハイエースの新型が出るから聞いてください。
するとM氏はすぐにトヨタに聞くと、意外な言葉が返ってきました。
「そういった話は無いそうです。」
「僕はOK、じゃあお客さんにその旨伝えてみる」
そのままお客さんに電話して
「ガセみたいよ、全くそういった話は無いそうだよ」
お客さんは
「なーんだ、わかったー」
その翌日。電話が鳴って
「やっぱり出るらしいよ、仲間内がトヨタに行ったら出ると言っていたって、そう言われた。
しかも来週から受注するらしい」とまで話しだすじゃありませんか。
早速、先の担当M氏に電話を入れて、その旨を話し、M氏はトヨタに電話するも
「全くそういった話も無ければ、来週から受注する話も無いそうです。ネットでそんな話が出ているのは承知しているが、少なくともこちらにはそういった話は全くありません。逆にそのディーラーを教えてくれ」とまで
もうこれ以上聞けないので、その旨をお客さんに話し、僕自身が個人で調べることにしました。
すると、確かに出るという話はなく、時間だけが過ぎていきます。
しかし、お客さんの方はさらにいろいろな情報まで入手して、もう画像まで出ていると…
埒が明かないので、M氏が聞いていたトヨタの業販は、かつて注文したことがあるので直接電話して聞いてみようかと
出るという話は無い、まだ無い物をあるかもしれないとは言えない、つまり不確定な要素をそうかもしれませんよ~的なハナシをする事ができない
と言うのが真相らしい。しかし、こちらの熱意が伝わったのか、「出るという情報が出たらすぐに連絡します。」
との返事を取り付けて電話を切ったのです。しかし、こちらの本気度は伝わった様子
なんとその2日後に、トヨタがJUを飛ばして僕に直接電話がかかってきました
どんなグレードが良いのですか?
エンジンはディーゼルですか?ガソリンですか?
ボディカラーは?
と希望を聞いてきたのです。
まだ、受注と言う物ではなく、受注が始まった時に先に聞いておいた方が早いですからと
それだけの為に電話をかけてきたのです。
返す刀でお客さんに電話して、こりゃどうもクサい、受注の日が近いのか?と
その後、お客さんから希望内容詳しい内容のメールがきました。
ー風雲急を告げる
さらに同じ日の数時間後の午後3時、JUから具体的な見積りを取る為に見積り依頼書を至急送ってくれと入電。
全て同じ日にこんな展開。全くそんな話は無いと、ばっさり切られて、1週間も経ってないのに…
既にかなり具体的な希望内容を持っていたお客さんからのメールを頼りに、見積り依頼書をFAX
やがて送られてきたトヨタの見積もりには、3月の納車ベースの見積りが来ました。
ーやっぱり出るんじゃん
どうもこれを先行j受注販売と呼ばれる、販売方法のようですが、何しろ具体的なオプションや装備など一切解らないクラウド状態で買うのですからタチが悪い。
あれこれどうなっているのか聞かないと分からない。何しろカタログも何にもないのですから。あるのはウワサやネット情報
この販売方法だと、売り手は受注の規模を生産台数に反映し易い。買い手が優越感を持てる。間違いなく手に入るなどなど
その一方で、本当に自分の求めているクルマなのか着てみないと分からない、一種の賭けのようなもの
今やトヨタの人気車種は手に入らないのが通説で、発売したかと思えば既に注文打ち切りとか
何時でも言えば手に入るとは限らないのです。
おそらく今回も、一般的にCMが流れる頃には半年先とか、ヘタをすれば受注停止、なんてこともあるのです。
そして、ハイエースは高い。400万円越えです。
ちなみに新型レンジローバースポーツもそうでした。
イラストくらいしかないのに、ローンチエディションの申し込みに応募が殺到して、抽選と言う
今や、こういった買い方は当たり前なのかもしれません。
一方ぎりぎりまで販売日を知らせず、突然販売日を告知する方法だと自動車ディーラーに行列ができるかもしれません。
i-phoneのように…
これには続きがあります。
それはまた次回に

