メガーヌⅢの整備
先に言っておきますが、川じゃないっすよ?Ⅲです。そんなん間違える人いないって?
メガーヌⅢと言ってもピンときませんが、GT220と言えばわかる人も多いのでは。

現在85000kmを目前に、ここでオーナーが変わるタイミングで重整備をしていこうということです
しかし、今日まで何もしてこなかったのでしょうか?
あまり大した整備はしてこなかったようです。でもここで一気に巻き返しましょう
そもそも中古車ってのはだいたい乗り倒して捨てられることが多く、特に輸入車の場合、整備費用が高騰しがちで殊更放り出される事が多いように思います
今回もまず、ジャッキでエンジンを下から支えて、エンジンマウントを外してタイミングベルトを確認して、今日まで大した整備はされていない事を確信し
大きな整備をすることを決意したのでありまーす。

おそらく、今日まで新車から交換されてこなかったのではないかと思います。
この手の量販車は滅多にタイミングベルトそのものが切れる事はそう多くなく、切れたら大変だからと予防整備になる事が主だと思います。
しかし、やっぱり国産車でも10年10万キロのいずれかを謳う事が多く、いつかは交換しないといけない物です。
特にマニュアルトランスミッション車は、切れはしませんが、ベルトが古くなると同時にコグドベルトの山も低くなり、コマを飛ばして、エンジンが死へと向かってしまうのです

今回は良いタイミングだったのでしょう。タイミングベルトなど交換作業をお伝えします
F4Rと呼ばれるルノーの4気筒の高出力ターボエンジン。
やっぱりなかなか手強い。もうしょっぱなから、バッテリートレイを外すのすらつらい

どんどん分解、脱着が進みます。

やはりジャッキでエンジンを上げたり下げたり

いつも一筋縄では行かない欧州車。でもなれたもんです

カムのエンドキャップまでたどり着きました。
カムを固定します。同時にクランクも回り止めしますがクランクのカウンターウエイトの穴にピンがぶすっと刺さる仕組みです。
余談ですが、K4MもこのF4Rも同じ専用工具を使いますが、まともに入った試しはありません。
それは異常や組み方のミスと言うより、ベルトの都合でそうなるのではないかと思うのです。実際には、カムエンドはほんの僅かにはの字になるようです。

そしてこれも常軌を逸した狭さです。タイミングベルトケースロアがフレームと隣り合わせです

徐々に露わになってきました


下からジャッキで応援しています。上げたり下げたり、フランス車は本当にジャッキが大好き

このような時でないとウオーターポンプの交換はできません

タイミングバーもウオーターポンプも、もちろんベルト本体もありませんね

交換するウオーターポンプ。プスチックのスクリューですが、新しいのは金属ペラです。

まだまだ続くので今夜はこれで

