Days of decay

ACユニットが見つかりそそくさ交換しますが、大変な取っ散らかりようです。

元に戻して、エアコンの試運転もしたいですし
なので、外した部品から元に戻しましょう。

このダッシュボードの向こう側にボディコントロールモジュールのUCHが鎮座ましましています

夕方頃には

そして翌日午前中

そして試運転です。
クラッチが入る音を確認。確認? 確認…

できません。まさかの問題が残った状態になりました。
再びリレーを外して点検

リレーは簡単な仕組みです。
リレーの12Vは全て確認済み。リレーの30と87を直結するとクラッチが入る事も確認済み。ではなぜ、クラッチが作動しないかと言うと
本来マイナスが来るはずの所に3Vが来ているからクラッチをつなげようとしてくれないのです。

ここで電圧をモニターしないで、抵抗値を見ればよいのです。抵抗値は0Ω。つまり導通しているのです。にも拘わらず、+3Vも来ている
ではマイナス線にプラスの電圧を送る原因はと言うと

ACスイッチをONにしてエアコンから冷たい風を出させるには、ACユニットにON/OFF信号が入り、ACユニットはエンジンコンピューター(ECU)にエアコンのON信号を送ります。ECUはインジェクションロックリレーから12Vを受け取り、同時にコンプレッサーリレーにも12Vの信号を送って、プレッシャースイッチからの信号が揃い、コンプレッサーを動かすべく、マイナスを開けてコンプレッサーリレーは初めてクラッチをつなげる事が出来るのです

ECUは常に、プレッシャスイッチの圧力を監視し、圧力が上がれば、コンプリレーにマイナスを送りクラッチがつながり、チャージを始めるのです。チャージし高圧側圧力が高くなると、ファンユニットに回転するよう信号を出して、コンデンサーが冷えて圧力が下がると、圧力スイッチからの信号が変わり、コンプレッサーリレーに行く、マイナスに+3-5Vを流して、クラッチを止めるのです。
しかし、再び、今度は外気の温度が高くなってコンデンサーの圧力が下限から上がり始めると、再びクラッチにマイナスだけを流してクラッチをつなげてチャージさせます。
そして高くなった圧力を電動ファンが冷やして、ガスが液化して圧力が低くなって…. を繰り返して車内はどんどん冷えて来ると
尤も、それだけのロジックで単純に動いているわけではないのですが、あくまでかいつまんで言うとそうなるのです。

しかし、ここで問題なのがなぜか、クラッチのリレーのマイナスにマイナスが来ないのか?
圧力スイッチは交換して問題
エアコンのSWは12Vが来ている事を確認
エアコンユニットも交換して12VをECUに送っていることも確認
インジェクションロックリレーの12Vも、メインの12Vも確認済み。

もうACを動かす準備完全に整っているのです。にも拘わらず、マイナスを出さないのは?
そうECUなのです。

思えばECUの中身は小難しい部品ばかり。
しかし、客観的に考えてみれば分かりますが、それほど大した事はやっていないんですよ
ざっくり説明しますが自動車を走らせたいと思えば。キーをひねり、燃圧が上がり、クランクセンサーが点火時期を決めて、イグニッションコイルに電荷を送り、爆発が連続化してあとは
スロットル開度を上げれば燃料噴射の時間を増やして自動車は加速していく

その際、点火時期を読むのはクランク角センサー、燃料を噴射するのはインジェクター、スロットルの開度を見ているのはエアフローセンサーの空気流入量
実の所、ECUと言うのは特に自分で決めて何か行うのでは全く無く、決められた条件下で稼働するように条件だけを考えるいわば、リレーのオバケみたいな物なのですよ。自分で何か考えてスピードを出したりエアコンを冷やすわけではないのですね。

今回、条件がそろっているにも関わらずエアコンのクラッチを動かさないのは、まぎれもなく、エンジンECUが意地悪しているからにほかなりません。
しかし残念ながら、ACの部分だけを切り取って、マイナスが出るように作り替えるにはあまりに回路が複雑になります。
単純にクラッチにマイナスを送ればよいというわけでもなく、圧力を検知して、ONにしたりOFFにしたり、ONになった時に圧力が高くなり、電動ファンを動かして、ガス圧が下がればOFFになり、低くなったらまたONになりと。ATのキックダウン時などの加速時はクラッチOFFの信号がACユニットが判断しているので、それがECUのマイナス信号に影響しますしなかなかACのマイナスだけを切り取る事はできません。

さて、もはやECUのセットなど、頼めるところが限られているので、在庫を確認して手に入るのを待ちます。

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