カッパのエアコン直します。前編

エアコンを整備していたカッパSW

作業は地道ながら進んでいました。

エアコンのエキパン、ヒーターコア、フラップモーター、リサーキュレーターレバー、たくさんのOリング
そしてエアコンシステムの重要なフィルター/ドライヤーも交換します

さらには虫バルブまで交換します。そうしないと1年もしないうちにガスが漏れて、怒られてしまいます

こうしたバルブは常に在庫していないと、痛い目に遭います。

エアコン整備になかなかゴールはありません。
隔壁を取り付けたり

そうこうしているうちにコネクターが砕けたり….
イタリアのクルマのプラスチックの脆さは本当に強烈です。ちっとも作業が捗りません。1歩進んで2歩下がる

かと言って捨てても置けず

結局コネクターを作るのです。これ何個目だっけ?

ブローバイホースが割れてしまいました。
割れてしまうとはいえ、一応ゴムのホースなんですけどね。かっちかちになっていてパリンとわれちゃうのです。
しかも入り口と出口の径が違う異径ホースで90度エルボー。もう絶望かと思ったら、意外にも国内にありました。うう、良かったー

さて普通にエンジンがかけられるようになったら真空引きしてガス入れです。

ところがガスが入って行きません。浮かない顔のイナリくん。
クラッチが入らないのです。入らないからチャージしないし、ガスも入って行かない。ハテなんで?

まずはクラッチに問題が無いか確認します。クラッチに直結させると、カチンとスゴイ勢いでクラッチがくっつく音がします。
となるとクラッチは圧縮するかしないかは分かりませんが、とりあえず生きているとなります。

と、なるとコントロールユニットからの12Vが来ているかどうかです。
確認すると来ています。ちなみに先の作業で電動ファンリレーを交換して生き返りましたから、すわリレーかとリレーの85-86間に12Vを入れたら30-87間に導通が確認できました。あれ?これなら動くはずでは??

残るはそう、リレーの信号のマイナス側です。試しに電圧を測ると5V来ています。これじゃあ、リレーは動かんわな。

余談ですが、このクルマ、エアコンの自己診断機能がありまして。左上のCLIMAボタンを押したままキーオンにすると、ダイアグを開始するシステム。
早速やってみると

正常な機能を示す-00-。アホだなやっぱり。ECUに聞いた自分がアホだった。

さっそく配線図を出してブリーフィングです。

うーん、どこまでも深く、どこまでも壊れているクルマです。
でもこれが旧いイタリア車だという事を理解しないといけません。電装修理も基本に立ち返って一つ一つ丁寧に行き先を調べてテストを繰り返さないとトラブルシューティングは完了しません。

ちなみにマニュアルは英語ですが、線色はイタリア語です。
白はWhiteではなくBiancoでB
黒はBlackではなくNeroでN
青はAzule でA
黄色はGialloでG
赤はRossoでRこれは有名ですね
灰色はGrigioで… あれ?これはなんて言うんだっけ?
とまあ、このように紛らわしいのですよ。

そこに来て、E learnと違って紙媒体のPDFだと何しろ見にくいのですよ~
目も悪いし

次回に続きます。

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