メルセデスの場合

先日、朝7時半頃、お客さんから電話をいただきました
MPIは時間外でも携帯に転送されるのでつながります。事故と故障は時と場所を選びません。
で、クルマが止まっちゃったと言う内容

さすがにどうすることもできないので、保険会社のロードサービスを使いましょうと提案したのでした
各保険会社には今や当たり前のように付帯しているロードサービス。たいていどこも24時間対応しています。
ありがたいですねえ。

で、ロードサービスの担当氏は、今は普通にエンジンもかかります。とのこと
これはね、あれですよあれ

さてEくんの所に入庫したメルセデス。
診断機の結果も僕らの描いていた通りの結果になりました

あれとは? トランスミッションとエンジンの間にあるやつですよ!

しかしその付いている場所と言うか、向きが実にイヂワルなのです。
ああ、これ? クランク角センサーです。

自動車の内燃機については最も大事な物の一つに点火時期があります。
この点火時期が狂うと極端に調子が悪くなったり、エンジンがかからなくなったりするのです

かつてはディストリビューターと言う電気のルーレットのような物があって、イグナイターで強い電圧になった電気を、カムにあるギアで回す分配装置で各シリンダーに配分する役目のものがありました。
もう最近のクルマでは絶滅してしまった部品ですが、その役目をしているのがクランク角センサーです。

しかしこれが上からだけでは見えない、触れないような場所にありまして

取り付いていた穴が見えますね。
この穴の向こうにはフライホイールがあって、そこにギアが少し欠けたモトロニックホイールがくっついているのです。
そのギアがかけているところでリセットされ、新しい工程が始まる仕組みなのです。

都度違う角度でごめんなさい。
もう付けちゃった後ですが、まず一人で作業するにはなかなか難しいです
一人が下からボルトを挿し込むのにアシストしないと、一人ではかなり難易度が高い。
それは真上ではなく、斜めに向いているので、コネクターやセンサーのハウジングがジャマでボルトが見えないのです

取り付け終わって真上から見た画像。コネクターの画像で言うところの右にあるのですが、視認できません
だから誰かが手で、回るEトルクスソケットを導いてくれないと入りません。

上からこんな長いエクステンションバーを付けてセンサーを攻撃するのです

またこれで当分、ユーザーの足となり支えていくでしょう。

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