うらやましい後期型
アルファロメオ166。初期の物、中期の物、後期の物、それぞれ進化してきた話は以前にも数回していると思います。
しかし、実際にどのように違うのかを検証したいと思っていたところに、うまくハマるような事をしたので今後の参考にしてください
8月上旬にエアコンを修理した166後期Ti
中期及び後期はほぼ同じようなコンデンサーとラジエーター周りのレイアウトを持っています。とはいえ、実際にはすごく、乱暴な部品の統廃合が行われても現在多くの部品が入手できない状況ではありますが
初期の物は全く違うレイアウトと言うか、部品の構成そのものが違うのです。
僕はいつかそれがコンバート出来たらなあ、と思っていましたがその機会が来たので、検証してみます。
これが後期のラジエターとラジエターファン。
前期のはもっとスケルトンでして
こんな程度のシュラウドで日本の夏を冷やせしきれないのでは?と
そこでこのシュラウド付きの電動ファンを移植しようと思っていたのです。しかし現実は?
この撮り方だと分かりにくいのですが、大きなシュラウドの後期の方がファンそのものが大きいのです。
そしてラジエターも
左が後期、右が前期。一見すると前期の方が大きいのですが
厚さが全く違います。確かに厚けりゃいいってもんではありませんが、大きなシュラウドに厚いラジエターなら冷却効果は期待大です
そして後期のラジエーターを取り付けようすると、わずかに寸足らず
しかもパワステ、ATのオイルク-ラーが微妙に位置が変わります。
さらに後期のラジエターマウントと前期のラジエターマウントが違うので、真っ直ぐな方の後期用を取り付けましたが
それでもなんだかボルト位置が合わず、やむを得ずこんなことも
しかし…. やっぱり合わないのですよ
しょうがないので、ラジエターロアサポートを外して持ってくると
この部品自体は違うのですが、取付位置は同じなのです、マウントブラケットが微妙に低かったり少し違うことが連発しますが各取り付け位置を測ると
取り付けには問題なし。しかしそのままではラジエーターが取り付けできないとなると、サスペンションやエンジンを載せているサブフレームが違うとなるのです。
しかし、決定的に違ったのは
ラジエターそのものの大きさでした
分厚いラジエーターをあきらめて、大きなファンシュラウドと電動ファンだけを手にしようと考えたのですが
取り付け穴がまるっきり違います。
そして、ラジエーター上側には取り付けブラケットとラバーマウントが付きます。
これを取り付けるにはシュラウドを下げねばなりません。しかし、下に下げる頃にはシュラウドは下に飛び出てしまいます。
取付穴も全く生かせない事になりますし、この時点で、取付は無理と判断するのでした。
つまり、前期に中期後期のラジエター周りは全く取り付けできないという判断にいたりました
姿かたちが欲にいるのですが、実際にはかなり変わっている事が分かると思います。
残念でした