アウディTTの修理

先日、販売したTTが思わぬ姿で帰ってきました

このクルマは損保ジャパンの自動車保険のオプション、故障運搬時⾞両損害特約 なる契約があるので、故障でレッカー搬入されると、車両保険で直せる可能性があるので、保険会社の意向を待たないといけないのです。
しかしこの故障運搬時車両損害特約とは、ものすごい内容で、スペイドのエースのような物で故障の内容によりますが、こういったレッカーの場合、殆どの場合において支払われると言って良いです。故障を保険で直せる時代が来るとは…

この保険の詳しい内容はこちら

故障の修理費も補償する自動車保険 | 【公式】損保ジャパン (sompo-japan.co.jp)

輸入車に乗っているあまねく人々にお勧めしたい。アルファのV6のオルタネーターの交換などとんでもない大変な費用が伴いますし、様々な故障に対応できたりします。

まあ、しかし今回は難しかった

かなり、かなり具体的な内容で分かりやすいトラブル。
損ジャ側も快く保険での支払いを快諾。しかし、アジャスターを派遣するのでそれまで手を付けないでほしいと。

電話で、僕が

お「教えてもらいたいのですが、今回どうもイグニッションコイルの問題ようなんですが保険金はどのように払われますか?」

損「伺って故障個所の特定をさせていただきます。」

お「それはどのようにですか?」

損「例えばその場で診断機の無いようを見させていただくとか」

お「今回は2番シリンダーの不良なんですが、保険で支払われるのは?」

損「2番が原因でしたら2番のイグニッションコイルだけですね。」

約款的に故障個所の修理代金を出すことなので、他のコイルもやがて壊れると言っても、現況が壊れていなければ、当然その分の費用は

今回既に4本のイグニッションコイルは発注済みなのですが、そのうちの1本だけだとさすがに金額的にもいくらでもありません。
さらにこの特約、1度使うと1等級下がりますから、単年度契約だと保険料が上がります。
複数年契約であれば下がらないこともありますが、翌年度にもう一度使うような事があれば2年間事故あり等級になり結構な保険料を払う可能性があるのです

結局今回、保険の利用は見送りになりました。
こんな落とし穴があるとは思いませんでした。それでも、この特約は絶対に入って行くべきだと僕は思っています。
特にフィアット500などクラッチやセレスピードの不良であればもちろん、保険で対応可能です
159のようにECUがやられてしまったときなど、部品の手配ができない、経済的に全損だと言った直さないケースでも保険金は支払われます。
例えば以前記事にもしたフォルクスワーゲンのエンジンでよくある、タイミングチェーンが伸びてしまい、満足にアイドリングしなくなり、チェーン交換が40万円かかるとして
もうクルマも古いから新しいクルマに乗り換えるか、となった時でも保険金で40万円払ってくれます。
頭金になり、おおきなアドバンテージが生まれます。

しかし…. それに比べてチューリッヒ保険会社の対応のヒドイこと….
事故の担当の女の子は、冒頭からウソばっかり言いまして。
僕の事故に巻き込まれたクライスラーイプシロンは、新車の10%しか払えませんと、ばっさり。
22万円ですとのこと。

お「そうですか? もう少し高くてもいいように思いますが?」

チ「決まりなのでそれ以上払えません…」

お「分かりました、しょうがないですね。では新車の10%しか払えないと書かれた約款のコピーをFAXしてください。そしたらその金額で良いです。保険会社は約款に基づいて保険金を支払うんですよね?」

チ「あ….. わかりました…. 確認して連絡いたします。」ガチャ

その後電話がかかってきて

チ「すいません、そのような約款はありませんでした。すいません。新車の10%は内規でのきまりでした。25万円支払うのでそれならいかがでしょうか?」

お「いや、平成25年式のクライスラーイプシロンのプラチナ、走行距離47000kmが25万円ではないと思いますが、市場価格は全く考慮されないのですか?」

チ「はい、それはできません、あくまで新車の10%がベースになりますから、そんなにお支払いできないのです。」

お「関連するお客さんの車両保険は明らかに新車の10%で加入していません。その数倍上ですが、それはどうしてですか?」

チ「それはお買い求め際の金額が….」

お「ですよねえ、するとこの話はつじつまが合わないと思いませんか?僕のクルマの価値は新車の10%で、車両保険の引き受け金額は買った金額ベース…それを市場価格と言うのではないのですか?」

チ「ではそのことを含めて上席に報告して再度ご連絡します。」

翌日、再びチューリッヒのおねえさんから電話が

チ「昨日はすいませんでした、上席に確認したところ市場価格でも良いとなりまして、調べたところ、同じ年式、同じグレード、同じ走行距離が2台しかありませんでした
2台しかないと平均は取れない事になっていてですね、やむなく30万円お支払いするのが限界と言うことで連絡しました

お「その30万円ってどこから出てきたのですか?」

チ「市場価格を調べたら2台しか出てこなかったので、やむなくそれぐらいの価値….」

お「では今、資料をFAXするので、それを見てもう一度電話ください。それを見て市場価格の意味を否定できるだけのロジックをお持ちなら、僕に教えてください。」

そうして電話を切ってすぐGooネットに出ているイプシロン16台くらいだったかな? そのうち平成25年のプラチナは9台
中には安い物から高い物まであって、全てグレード欄にプラチナと書いてあります。

この保険会社の調べる能力って幼稚園児なみなのでしょうか
Gooネットを探せば、何の労力もなく探せました。
また4-5万キロくらいなのも2-3台ありましたが、30万円なんてクルマはどこにもないのです。

再度電話があり開口一番

チ「頂いた資料を見させていただきまして、一番高額な92万円(だったかな?)の物は2.3万キロなので省かせていただきます。」

お「かまいませんよ。その代わり車体価格が20万円台から30万円台の10万キロオーバーの2台も省いてくださいね?」

お「何も僕は最高値と同じ金額が欲しいとは言いません。こちらも譲歩して、残るクルマの合計を足して台数で割ったら平均が出るんじゃないですか?
つまり、それが僕の言う市場価格ではないかと思うのです。それだと50万円ですよねえ?」

チ「上席と相談します。」

お「ええ、ぜひそうなすってください。」ガチャ

こんな不毛なやり取りがあるんですよ。
こういう保険会社で契約していると困った時に足元すくわれますぜい

ダイレクト保険、すっごい安いんですけどねえ~、携帯電話の安いキャリアと同じく、安いなりの理由があったりするんですよ。
なにが顧客満足度No1だ。くわばらくわばら

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アウディTTの修理”へ1件のコメント

  1. 水谷典男 より:

    ご無沙汰しております。
    大変参考になりました。
    現在、チ**保険に2台入れてますので、早速異動します。

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