思えば工具好き….
僕の業界でも工具についての考え方は大きく分かれます。かつての勤め先でもスナップオンがばっかりな人、トヨタの車載工具みたいなの使っている人(昔、トヨタの車載工具ってそれなりにのレベルだったのですよ)、KTCばかりの人。
スナップオンはかつて六工社と言うところが専売していた頃、値段が激烈だったのですよ
給料が安かったからなおの事高く感じたかもしれないけど。給料もらったらソケットが1つ買えるかどうかだったのです。
それでもKTCのすじがね入りくんを使っていた身にとっては憧れであり、目標だったのですよ
もちろん、KTCの工具でも使用に全く問題はなく、ちゃんと仕事してましたが、一度でもあのセールスバンを見てしまうと…
週に1度の目の保養だったのですが、社長が工場にいる時は見れなくて、見れるときは至福の時でした。
ところがある日、来ていたセールスの人がスナップオンを販売できなくなるというから、びっくりでした
そこで六工社が始めたのがリックツールそしてマックツールをはじめとする世界各国のブランド工具でした。
ちなみにこの頃、結構工具屋さんって街に存在していて、西小山か武蔵小山か不動前か忘れましたが、喜一工具のお店が商店街にあったり
鵜ノ木のほうだかにプロトがあったりしたのです。プロトですよ! かなり立派な店舗だったのを思い出します。
その後、スナップオンジャパンが発足して、スナップオンは少し少し、さらに円高も手伝って身近になっていくのです
狭山にあったいすゞスポーツにいた94-96年ころは、底値だったんじゃないかと思う程手頃で、またスナップオンバンをどこの修理工場でも見かけるようになりました。昔は輸入車の多い整備工場やバイク屋さんなどだけに出没していたのに
ちなみに今、一緒にいるイナリくんはその当時の同僚です。
先日聞いたハナシの受け売りですが、その六工社から分かれた人がその後、アストロツール、今は無き保谷の阿部工具、ワールドインポートツールだったりしたそうです
僕もスナップオンやマックツールをずいぶん買いましたが、ここ数年はドイツのメーカーにどっぷり嵌っております。
まあ、今のスナップオンやマックツールの多くは台湾メイドですから、もはやスナップオンを一生懸命買う理由など全く無く…
ハゼットを買いました
今までも1/4のステンレスで出来たラチェットは買いましたが、3/8は初めてです
スゴイ質感で、スナップオンの物と比べてもかなり重い印象
非分解に見えるヘッドですが、サークリップを外して分解できるようです
手によくなじみます。こういったプラのグリップはあまり好きではなかったのですが、僕も歳を取って偏見が抜けまして
伝統のショットピーニングによる梨地すら高級
切り替えレバーのHAZETの文字に気分がアガります
工具ついでにもう一つ。以前から気になっていたものを先日のナカムラオートパーツの工具展示会で買いました
ラチェットエクステンションなる工具
今、1/4の差し込みが出ていますが、3/8のアタッチメントもあって付け替えが可能。
反対側には
ラチェットを指すことができます。反対側にコマをつけて、するとですねえ
これでラチェットのふり幅が無い狭いところでもラチェットを使って素早く回せます。
そしてこの工具中身はどうなっているかと言いますと
結構簡単な仕組み。
チェーンで回しています。10kg以上のトルクがかけられます。
しかしなんだかグリスが心許ないので、グリスを充填することにしました
べっちょりつけまして
元に戻したら、とてつもなく良い感じ。
こうした工具たちが難しいというかキツイ作業を少しでも楽にしてくれる事を祈るのです。
そのまま使わないで、手を入れるとこはさすがです。
いかにもグリスが切れていた感じだったので