Decay in the name of garbage
先ごろ、オイル漏れと冷却水漏れを修理したE90のBMW
なんと、納車直後から何か漏れているというメールが来て超びっくり
しかも盛大に漏れているじゃありませんか!
漏れている場所は先日修理した場所と同じだと….
何が漏れているかは実車を見てからとなりまして、入庫を待ちました
入庫をすると、冷却水が漏れているのはすぐにわかりました。
漏れているのはわかりますが、E90はワイパーカウルを外さないとみることができず
手があくまでしばらく待っての作業となりました。
その後、作業をするととんでもないことがわかりました
水が漏っているのは、前回作業した部品からでした
前回、シリンダーヘッドの後ろ周りにある部品を交換したのですが、それらは当然新品。
出庫する前にラジエターリークテスターで加圧して問題が無いことを確認してから出庫しています。
今回、加圧すると水芸のようにぴゅーぴゅー冷却水が漏れます
部品を外してみると、全く見た目に問題はありません。Oリングがよれていたり、ケースの割れ、日々は見当たりません
ピントが合ってなくてごめんなさい。地面にピントが合っちゃってる(笑)
特に見た目に問題はありません。しかしこの部品が悪いことに変わりはありません
やはり品質なのでしょう
平らな場所にくっつけるとプレートが歪んでいるがよくわかります。
漏っているのはb右品のボルトとボルトの距離が最も長い部分からです。
まさしくこの歪みからです。
この部品はOEM品と呼ばれる社外品です。社外部品の構成と言うかヒエラルキーについてはいつか説明しようと思いますが、ここは純正品を取り寄せて対応するためにBMWの所沢に電話すると、な、なんと
この部品はバックオーダーで日本にありません。部品課の人がPCを見ながら、さらにドイツ国内にもなくて、バックオーダーが3500を超えてますねえと言うではありませんか!
このまま預かり続けることはできないですし、絶望が頭をよぎります
ところが、ネットを見る事1分、純正品を販売している通販サイトが簡単に見つかり、在庫を確認すると「ありますよ」とまさかの明日到着。
早速来ました
右から最初に付いていた部品。問題の部品、そして今回取り寄せた部品。(たぶんその並び)
↑BMW純正 ↓社外品
似ていますが、リップシールのしっかり感がまるで違います。
全体的な造りもキレイです
右が純正品ですが、品質管理のマークを示す刻印があります
取り付け後の状態も非常に良好
圧力もしっかり保持
以前、初めてMPIに来たおっさんが、ベンツベンツって自分のクルマを呼んで、ドイツ車なんてさあ、ネットで一番安い部品を選んで交換していればいいんだよ、と持論を展開していましたがこれこそが、社外品の問題なのです。
すべて純正であることはありませんが、やはり純正には純正の矜持があるのですね。
尤も、いかに状態の良い社外品を選んでくれるかが部品屋の最大の仕事なように思うのですが
そういえば、インタースペアーズに社外品は一種類しか扱えなかったって言われたっけ